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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

ロシアにとっての生命線は、クリミア半島にある黒海艦隊の海軍基地であり、この基地を手放すことにもなりかねないウクライナのNATO加盟阻止のための侵攻は既に始まっている。いまは、どう終わらせるかの段階だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年2月21日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロシアにとっての生命線は、クリミア半島にある黒海艦隊の海軍基地であり、この基地を手放すことにもなりかねないウクライナのNATO加盟阻止のための侵攻は既に始まっている。いまは、どう終わらせるかの段階だ。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  ロシア情勢に詳しい情報通から、緊迫するウクライナ情勢について、以下話を聞いた。  ロシアと長く貿易をしてきているが、その担当者が、ウクライナ侵攻の可能性が高くなったので、商取引がすべて中止になると言ってきた。ウクライナ侵攻は既に始まっている。2月23日にウクライナ情勢がどうなるかがはっきりすると言われているが、勝負はついている。「ミンスク合意」が出てきたということは、停戦に向けた話し合いになる。表向きに、ロシアは「侵攻しない」とし、ウクライナは「世間を騒がせたら悪い。NATOには入らない」ということに落ち着けば、ロシア特殊部隊による交戦もそこで終わる。 ロシアは、ウクライナに核兵器まで持ち込んでいた。もしかしたら23日までにキエフで爆破騒動は起きるかもしれない。あと、偶発を装ったサイバー攻撃も頻発しており、キエフではライフラインがガタガタになってきている。しかしそれが表に出れば、本格的な戦争に発展してしまう。つまり、既に勃発している「内戦に見せかけた戦争」は、「侵攻はしない」という表明とともに終わるというシナリオになるだろう。と同時に最終的に、親ロシア派の大統領に交代する可能性が高い。この「内戦に見せかけた戦争」の間に、プーチンはウクライナから追放されたヤヌコヴィッチ元大統領の息のかかった親ロシア派のウクライナ大統領候補を支援している。ゼレンスキー大統領に対してプーチンは、「ロシア民族の祖であるキエフが、どうしてNATOに入るなどと言うか」と辞任を迫っている。 2月11日に行われた仏ロ首脳会談仏国でマクロン大統領は、「早くやれ、早くやれ」とプーチン大統領をけしかけに行ったというから話にならない。マクロンとしては、戦争してもらわないと困るという事情がある。ロシア軍が引き揚げているというロシア側のアナウンスが出たが、もちろんウソで、引き揚げてなどいない。ロシア軍は内戦であって関係ないといっているが、そんなことはない。裏ではロシアがしっかり支援をしている。 ウクライナ東部「ドネツク人民共和国」親ロシア派に、ロシア軍の特殊部隊が密かに入っており交戦は始まっている。住民はロシアに移動した。ロシア軍の秘密部隊はどんどん入っていっている。しかしこれは極秘の参戦であり、あくまで「内戦」を演出している。しかも、ウクライナ情勢で株価は変動しており、投機筋は相当儲けている。侵攻が止まれば株価は戻る。  もともとロシア民族の中心地は、ウクライナの首都キエフだった。9世紀の終わりに「キエフ大公国」が成立、東ローマ帝国との交易により、10世紀末のウラジーミル聖公時代に最盛期を迎える。ところがウラジーミル聖公の死後、親族間の争いでキエフ大公国は弱体化し、キエフも衰退し、人々はノブゴロドやモスクワに移住していったのだった。しかしロシア帝国、ソ連、ロシアと国家が変遷してきたといえども、必ずキエフ公国の流れの人が支配者となっている。いってみればロシアやベラルーシにとってキエフは、日本でいうところの京都や奈良なのだ。そういう国家の祖ともいうべき地域が切り離され、NATOに加盟するということはロシアにとって歴史的に受け入れられないことなのだ。
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