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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

安倍晋三元首相は、菅派旗揚げを阻止しようと危機感を露わにし、一度は袖にした菅義偉前首相を調略しようとしている。菅派立ち上げの裏にある、超大物政治家の影に怯えている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年2月16日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 安倍晋三元首相は、菅派旗揚げを阻止しようと危機感を露わにし、一度は袖にした菅義偉前首相を調略しようとしている。菅派立ち上げの裏にある、超大物政治家の影に怯えている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、自民党の情報通からの最新特別情報である。  キングメーカー気取りなのか、何かと政権に口出しをしている安倍晋三元首相と、菅派旗揚げが噂されている菅義偉前首相がよく会談をしている。安倍のほうから声をかけているようだが、安倍は、菅派の旗揚げを阻止しようと危機感を露わにしている。結局、安倍にとっては、旗揚げする菅派が二階派と組み大きな塊をつくられては大変なことになるとかなり焦っている。というのも、菅派立ち上げの裏にある、2度の政界再編を果たしてきた超大物政治家の影に怯えているからだ。一度は袖にした菅に対して安倍は、ポストをチラつかせて、なんとかもう一度一緒にやろうと調略を試みている。菅としては、ひとまず安倍の話を聞いているところだ。しかし、もし安倍の調略に菅が乗ってしまったら、二階派は置いていかれる。結束はできず、大きな塊にはならない。菅派に結集しようとしている人数は、既に40人を超えているという。いま永田町は、安倍の調略に菅が乗るか否かに注視し、自らの命運を見極めようとしている。  麻生派の佐藤勉も検討しているという。もともと谷垣派だった佐藤勉は、谷垣派から7名ほどを連れて麻生派に合流した。ただし今回は、谷垣派から引き連れたメンバーは、何も話を聞いていないという。佐藤勉が麻生派を抜けて菅派に行くという噂は、以前からあった。ようやく表へ出てきて、同志を引き連れて菅派に合流するのではないかと憶測が流れているようだが、菅派立ち上げの切り崩しが仕掛けられているためなのか、動きはまだ鈍い。それだけに、安倍と会っている菅が、水面下でどういう取引をするか、注目されている。  安倍が菅に提示する取引として考えられることは、派閥立ち上げを認めポストも約束し、そのうえで安倍派との連携をとらせる可能性だ。とにかくカネとポストで切り崩そうと目論んでいる。菅にとっても、自民党最大派閥の安倍派と組めば、ポストと利権は約束されると考える。菅にはこれといった利権がない。安倍から利権をまわしてもらえれば、派閥として盤石になる。かたやこれから組もうとしている二階派は、二階が既に力を失っており、数は増えても盤石とは言い切れない。一緒に合流すると見込まれている石原派にしても森山派となり、いつバラけるとも限らず心許ない。弱小派閥を寄せ集めたところで、まだ安倍のほうが、まだ影響力があるし、カネも動かせると、そう思うのは政界を巡る世の常で、菅が再び安倍の幻惑に乗ったとしてもおかしくはない。  また、麻生太郎は副総裁にしたものの、義弟である鈴木俊一を財務相に据えたことで、相変わらず財務省を牛耳っている。ここは3Aの策士・甘利明が安倍の野望のため、菅とは裏の交渉で動いているはずだ。菅は安倍と会う前に、先に甘利が菅と会って話をしている。ちなみに、岸田首相も菅と会っている。これは、菅を無役にしたことに対して詫びるために会った。  とにかく、安倍たち3Aは、ここで二階派を潰して、いったんチャラにしてしまいたい。その後で、いくつかの派閥ができるのはいいとしても、いまのまま菅派に丸ごと合流されてしまっては、他の派閥やグループまで菅派に結集してしまいかねない。安倍としては、その勢いをなんとか阻止したいのだ。ただでさえ、安倍政権時代、二階派は二階が幹事長になったことで、派閥をどんどん大きくしてきて、安倍を脅かす存在になってしまった。なんとしてもここで二階派を潰してしまい、さらに菅を取り込みたいということだ。
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