━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年2月2日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 敵も味方も惹きこむ「多面体的魅力」石原慎太郎が89年に及ぶ生涯に幕を下した。一匹狼から自民党タ力派集団「青嵐会」結成し「立国は私なり、公に非ざるなり」を座右の銘としていた。 ─────────────────────────────────── 敵も味方も惹きこむ「多面体的魅力」石原慎太郎が89年に及ぶ生涯に幕を下した。 筆者は、石原慎太郎が70歳で東京都知事2期目の再選を果たした2003年10月10日に、拙著「石原慎太郎の日本を救う決断」(青春出版刊)を上梓。その約2カ月前の7月23日は、小沢一郎党首率いる自由党と菅直人代表の民主党が合併に合意したことがニュースに流れた。このとき石原慎太郎は、この合流の行方について「民主党は、分裂するよ」と確信あり気に予言し、民主党分裂の芽を見事に捉えていた。 同年9月22日、小泉純一郎が自民党総裁に再任により第87代内閣総理大臣に任命され、第1次小泉第2次改造内閣が発足している。ちなみに、自民党幹事長には安倍晋三が就任している。 石原慎太郎は、衆議院の解散・総選挙の機会を窺いながら、水面下で「石原新党」結成の準備をすすめ、側近の浜渦武生副知事が新党の綱領づくりを始め、国政復帰そして総理大臣への出番を狙っていた、石原慎太郎が最も「石原慎太郎」らしさを見せつけていた絶頂の時でもあった。以下、拙著からその軌跡の一端を紹介したい。 ◆敵も味方も惹きこむ「多面体的魅力」 人間の意識や思想は、その存在によって規定されるというマルクス流の言い方をするならば、石原慎太郎は、大金持ちのいわゆる「ブルジョア階層」の出身とまでは言えないとしても、「プチ・ブルジョア階層」の出であり、お坊ちゃん育ちである。汽船会社の重役を父に持ち、神戸市、小樽市、逗子市という海辺で幼少時代を過ごし、いまも逗子に居を構えている。その「海」を基調とする自然風土から、石原慎太郎は人格形成過程において決定的な影響を与えられている。 しかも、少年期から青年期にかけての多感な時期に敗戦に遭遇し、軍国から自由と民主の国へと価値観が一八〇度転換する激変の時代に「最愛の父の死」に直面している。… … …(記事全文4,971文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)