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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

日米首脳オンライン会談 「話す力」だけの大統領に「聞く力」だけの総理の構図。日本の立場を説明しない岸田首相では、いつしか自衛隊派遣に合意せざるを得ない状況に持っていかれる危険性大

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年1月24日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日米首脳オンライン会談 「話す力」だけの大統領に「聞く力」だけの総理の構図。日本の立場を説明しない岸田首相では、いつしか自衛隊派遣に合意せざるを得ない状況に持っていかれる危険性大 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報2〕  岸田文雄首相とバイデン米大統領が21日にオンラインで会談した。これで日中関係がどうなるかということについての「不穏」が益々高まったといえる。来年度の予算については、2022年度から5年間の在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)総額を1兆551億円と見積もり、16~20年度の歳出計9801億円と比べ750億円の増額となることが、米政府と合意したと昨年末に発表されている。  とはいえ、衰退していく米国の言いなりにばかりなってもらっても困るし、かといって中国の言いなりになってもらっても困る、日本の外交は難しい局面に立たされていることは間違いない。仮に日本が中国から攻撃を受けるようなことになってしまった場合、自衛隊を動かさざるを得ない状況にあるだろう。だからこそ、そういうことにならないよう岸田首相は米国に対して、ある程度の説得をすることが必要である。ところが、「聞く力」ばかりなのか、どうも難局を乗り切る外交手腕は期待できそうにない。一方のバイデンは認知症ともいわれており、決められた内容を話すことはできても、相手の話を理解することは困難な様子だ。つまり双方向の会談にはならない。「話す力」だけの大統領に、「聞く力」だけの総理ということだ。結局、日米関係の不安要素は、今回の首脳会談ではまったく解消されていない。  そもそも、岸田首相は、コロナ対策も経済も外交も、すべて曖昧な態度を示してきている。核兵器の問題も顕著だ。「核兵器禁止条約」発効から一年経ったいま、岸田首相は、被爆国である日本の広島県のまさに爆撃された広島市選出の総理でありながら、「核兵器禁止条約」に批准しようとしていない。広島県人でありながら明確な考えを言わないということは、被爆国日本「ヒロシマ」から出た総理大臣としては、情けない限りだ。岸田首相としては、安倍・麻生によって総理にしてもらった経緯から、「誰のお陰で総理にしてもらったんだ」という影の声に屈しているのかもしれない。しかし、「誰によって政治家にしてもらったんだ」という「ヒロシマ」の声を忘れてもらっては困る。  米中首脳会談を一面トップで報道した朝日新聞の見出しは、「対中国、日米連携探る 経済安保」ということだが、「思いやり予算」を増額することで誤魔化しながら、日米同盟を推進しているということだろう。しかし、日本は衰退していく米国に、どこまで運命をともにするつもりなのか。仮に、ウクライナで軍事衝突になった場合でも、対岸の火事では済まされないことになるかもしれない。米国のことだ、衰退していく米国の代りに、日本の自衛隊を派遣するように仕向けてくる可能性は大いにある。聞くばかりで、日本の立場を説明しない岸田首相は、気が付けば自衛隊派遣に合意せざるを得ない状況に持っていかれる危険性がある。 【参考】「対中国、日米連携探る 経済安保、深化で一致 経済版2プラス2新設 首脳会談」朝日新聞 2022年1月23日 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15181360.html
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