━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年11月9日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 総裁選で河野太郎を推した推薦人メンバーのなかには、今回の総選挙で広島参院選1.5億円問題を彷彿するかのような逆風を受けていた候補者がいたという。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 これは、二階派「志帥会」重鎮からの特別情報である。 細田博之が衆議院議長の内定が決まり、これで細田派「清話会」は安倍派になった。高市早苗は安倍派になったら清話会に入ると言っていたので、これで「清和会」からは、高市早苗と西村康稔、そして再々登板を狙う安倍晋三の3人が総理候補となった。ところが、次の選挙で山口県の選挙区が1区減るという事情のなか、林芳正が外務相に内定したことが、阿部にとっては極めて都合が悪く、面白くないようだが、岸田首相は、そこはよくやった。岸田首相と林芳正は盟友で仲がいい。(筆者は、新幹線で二人仲良く談笑している姿を見かけたことがあり実感している) 二階派は10人が落選した。石原派は会長の石原伸晃自身が落選していまは7人しかいないため、森山国会対策委員長のチーム5人~7人を連れて二階派に来るだろうし、菅のグループもいずれ合流することになるだろう。甘利は幹事長を辞任したので力はない。細々と勉強会をする程度だ。一方、全国トップで当確を出し、全国史上最多の21万票を獲得した河野太郎は「冷や飯会」を続けており、総裁選のときの支援者たちとの親交を深めている。河野太郎を推した「冷や飯会」メンバーのなかには、今回の選挙で自民党から逆風を受けていた議員がいた。 ◆〔特別情報2〕 河野太郎に「冷や飯会」を始めようと言い出した阿部俊子(岡山3区)は、今回の選挙で大変な思いをした。総裁選のときは、河野太郎の推薦人となっていたことから、高市早苗を推す日本会議が阿部俊子の自宅や事務所に恫喝の電話や貼り紙をし、さらに右翼の街宣車までまわして、執拗な嫌がらせをしていた。そして今回の総選挙では、安倍元首相が右翼仲間の平沼正二郎を推し、総裁選で河野太郎を推した阿部俊子を落とすために、3億円を使ったともっぱらの噂だ。選挙の一週間前から、日本会議を使って配らせていたようだといわれている。平沼正二郎は、平沼赳夫の後継者だが、父・赳夫が小泉政権での郵政民営化法案の衆議院本会議採決で反対票を投じ、郵政解散では公認が得られず、いわゆる刺客として自民党公認を得たのが阿部俊子だった。平沼は自民党には戻らず新党を立ち上げ地盤を守ってきたが、刺客だった阿部俊子も平沼赳夫に選挙区では負けても比例復活で議席を守り、2019年の選挙では後継者の平沼正二郎に勝って初めて選挙区で当選した。平沼赳夫は、最後は自民党に復党していたが、後継者の平沼正二郎は自民党の公認が得られず、谷垣派から麻生派に合流した阿部俊子が河野太郎を推したことで、安倍晋三の怨念に火を点けてしまった。結局、安倍は広島参院選1.5億円買収事件と同じようなことをしたということになる。ただし、広島では党のお金を使ったのだが、今回は足がつかないよう、自前の資金を使った。安倍は、自分が捕まらないことをいいことに、相変わらず汚い手を使って、落としたい選挙区にはカネと人員を配備した可能性がうかがわれる。 ところで今回、小沢先生に選挙区で勝った藤原崇の選対本部長は、二階派に所属していた小沢先生の元側近の平野達男元参議院議員だった。しかし平野達男は20019年の参院選に落選して以降は、二階派の会合には出て来ていない。藤原崇の自民党岩手県第四支部には、清話会から政治献金が出ており、清話会の所属メンバーに名前が出ていないものの完全な安倍派といえる。藤原は、総裁選で高市早苗を支持していた。その藤原は、小選挙区での当選を経てこの11月、自民党岩手県連の会長に再任された。… … …(記事全文2,887文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)