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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

総選挙で立憲が敗れた最大の原因は、枝野代表の不手際にある。小沢マジックで間に合わせた一本化も大失敗、枝野代表の責任論が浮上。枝野代表を中心とした野党共闘は大きな欠陥があった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年11月1日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 総選挙で立憲が敗れた最大の原因は、枝野代表の不手際にある。小沢マジックで間に合わせた一本化も大失敗、枝野代表の責任論が浮上。枝野代表を中心とした野党共闘は大きな欠陥があった。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  今回の総選挙で、立憲民主党が敗れた最大の原因は、枝野幸男代表の不手際にある。共産党を含めた野党統一の構想は、数年前から小沢一郎先生が枝野代表に説明し、説得してきていた。だが、これに理解を示さず、ズルズルと時間が過ぎるのみであった。  いまでは、自民党と公明党が連立をして約二十年を経ており、公明党嫌いの有権者もこの状態に慣れ切った状態になっている。自民党と公明党がここまでくるには、相当な時間がかかったのであるけれども、戦いに勝つには一朝一夕には成功せず、地道な努力が必要であることを小沢一郎先生自身が熟知している。この自民・公明両党の力は、自民党が多数をとった上においても解消されることなく、いまの政界では大きく定着している。これと戦うには、その自民党・公明党の力の源泉を熟知する必要があった。そのためには野党が、やはり同じように共闘してひとつにまとまり一丸となって戦いに臨まなければ、簡単には勝利を得ることはできない。そのことに確信をもっていた小沢先生は、枝野代表に事あるごとに、野党連合をもちかけ、実践するように言ってきた。けれども、簡単には理解されなかったとみえて、野党共闘はなかなか実現しなかった。  その背景には、共産党に対するアレルギーを枝野代表自身が持っていたからかもしれない。同じように左翼の学生運動から関係していた枝野代表は、共産党を本質的に毛嫌いしてきたと思われる。しかしもう、共産党が出来て以来、かなりの年数が経ってきており、時代も変化してきているにも関わらず、このことを理解しようとしなかった。その話を聞く度に野党連立は無理なのかなという見方も広がっていたけれども、しかし、野党がバラバラで戦っていたのでは、無駄も多く、勝利するのは難しいことは何よりも明らかであった。  そもそも小沢先生は選挙の神様と呼ばれた人で、野党がひとつにまとまらなければ、与党自民党・公明党との戦いには勝てないという見通しがあった。というのは、小沢先生は、若いときから師匠である田中角栄元首相が得意としていた国会便覧を常に手元に置いて、全国の国会議員の得票を分析してきた。それほど国会便覧愛読者であった。国会便覧が発売されたと同時に必ず2冊以上を手に入れて、そのうちの一冊は就寝する際に枕元に置いて常に各政治家が得票した票数をこまめに分析していた。これが実践である選挙においては、大きな力となっていた。それを小沢先生は、師匠の傍にいてよく目撃してきていた。それが小沢先生の国会便覧を読む力となっており、昔も今も、票の動向を熟知する情勢分析の名人になっていた。現代においては、制度が大きく変化したとはいえ、全国各地で立候補する候補者がどれだけ票をとるかという目安を、この国会便覧から習得していた。 ◆〔特別情報2〕  世界に目を転じると、各国で少数政党が連合して、大きな力を持てば政権を築くことができるという実例が、ヨーロッパ各国でいま増えてきている。そうした情勢の変化を見ながら、小沢先生はなんとか日本でも野党連立による勢力の結集をしようと努力をしてきた。これがここにきてやっと、出来上がったかにみえたけれども、「仏造って魂を入れず」という言葉があるように、枝野代表を中心とした野党連立は、大きな欠陥があった。そのひとつが、国民民主党を除外していたことである。もともと、国民民主党も立憲民主党も、根はひとつであるのに、その支援団体のひとつである労働組合の違いによって、なかなか一丸となって選挙運動に突入することはできなかった。とくに国民民衆の玉木雄一郎代表が東大法学部を卒業して、国家公務員上級試験に合格して、大蔵官僚になった経歴を意識してか、なかなか融和することができず、単なるライバルとしての関係が続いていた。
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