━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年9月16日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 野田聖子が総裁選に出馬すると、河野太郎の一発当選は難しい。麻生派のなかの河野支持者の一人は「野田聖子出馬の裏には、河野太郎潰しがある」と漏らしている。いずれにしても麻生派は分裂。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 本日も自民党二階派「志帥会」重鎮からの自民党総裁選の最新情報である。 野田聖子が総裁選に出馬すると、票が割れて、河野太郎の一発当選は難しい。麻生派のなかの河野支持者の一人は、「野田聖子の出馬の裏には、河野太郎潰しがある」と漏らしている。野田聖子の出馬には、元夫で二階派所属の鶴保庸介が動いている。一方、菅首相就任当初からしばらくの間、菅首相の朝食会に出ていた二階の側近で幹事長代理の林幹雄は、菅首相から頼まれて河野支持だ。同じく二階派で、もともとは石破支持だった武田良太総務相も、いまは河野支持になっている。ところが、同じ二階派の鶴保庸介が野田聖子支持で動くと、情勢はわからなくなってくる。二階はまだ誰を支持するかは明言していない。野田聖子はこの一年間、幹事長代行として二階幹事長の横にベッタリついて世話を務めてきている。かつて二階は、「菅の次は野田聖子を総理にしたい」と口にしたことがあった。河野が総裁選で当選するかどうかは、野田聖子の出馬の可否で決まる。野田聖子が出馬となると、河野の一発当選は難しい。野田聖子が出ようが出まいが、決選投票まで持ち込まれると河野は負ける。 河野太郎の父・河野洋平が、一生懸命になって重鎮たちのもとを回っている。必死だという。河野洋平の父で、河野太郎の祖父である河野一郎は、当時首相だった池田勇人からの後継総裁候補の一人にあがっていたのだが、結局、池田勇人は佐藤栄作を指名したため、河野一郎は総理になれなかった。続く、河野洋平も総裁になったのは自民党が下野した時だったため総理にはなれず、河野家にとっては総理の座を巡って苦い体験が二代続いている。そのことがあり、河野洋平はなんとか息子を総理に押し上げようと必死になっている。 河野太郎が所属する麻生派も、もとは河野洋平が立ち上げた河野派であり、それを麻生がカネを出して買い取って譲り受けたものだ。いまは麻生派と呼ばれ麻生が派閥の親分に就いているが、河野太郎にしてみると、父の派閥という思いが強い。麻生がここで河野をなんとしても潰そうというのも、これで河野が総理になってしまうと、河野太郎は自分を支持したメンバーとともに麻生派を離脱し、河野派をつくることになるからだ。しかし、ここまでくると、麻生の思惑どおり河野が総裁選に落ちたとしても、そのままの麻生派でいられるとは限らない。河野太郎が総裁選に出たということは、麻生派にとっては分裂含みの動きをされたということになる。河野の出馬を仕掛けたのは、安倍・麻生に梯子を外された菅首相ということだ。それを後押ししたのが、小泉進次郎であり、知恵を授けたのは父・純一郎ということだ。 ◆〔特別情報2〕 そうしたなかで、菅降ろしの発端となったのが二階降ろしであり、その二階幹事長は誰を支持するとも言っていない。二階派としては、総裁選最初の投票は「ご自由に」ということで自主投票ということになっている。しかし、決選投票となると、派閥としての支持が出ることになる。… … …(記事全文2,699文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)