━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年8月26日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 米国が要請した撤退延期の理由に、駐留米軍施設に残る米軍協力者リストを含む機密文書の問題があった。タリバンは、米軍に協力したアフガニスタン人たちを処刑しない方針であることを伝えた。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 これは、中東情勢に詳しい某外国人ジャーナリストからのアフガニスタン特別情報である。 いまアフガニスタンでは、これまで反タリバンだった人たちが、タリバンと行動を共にするようになってきている。タリバン政権の内閣には、反タリバンだった人も起用する方針のようだ。米国は、アフガニスタンからの撤退期限の延長をタリバンに要請していた。これに対してタリバンは「それは米国の都合であって、我々のデッドラインに変わりはない」と拒否。米国の本音としては、アフガニスタンに独立してほしくない。タリバン政権により独立されてしまうと、黄金の三日月地帯からの麻薬の収穫がなくなるということと、中露が影響力を強めて世界のパワーバランスが崩れることを懸念している。 そうしたなかで8月25日、タリバンの創設者ナンバー2で20年ぶりにカタールから帰国したバラダル師が、米国CIA長官と極秘会談したことが報道された。米国の撤退期限延期要請に対して、強く反発したタリバンとの調整をしたものとみられている。その後、米国は撤退期限延長をしない方針を明らかにした。 今月末の撤退期限では、米軍は武器を持ち帰ることは出来ない。米国としては、武器の性能や仕様などの軍事機密が、中国によって調査されることの懸念がある。それもうひとつ、撤退期限を延長しようとしていた大きな理由は、駐留米軍施設には機密文書が大量に残っており、そこには、米軍に協力したアフガニスタン人に関するデーターが大量に残されている。それら機密文書がタリバンの手に渡ってしまうと協力者の身の安全が危ぶまれてしまい国際問題に発展しかねない。バラダル師とCIA長官との間の極秘会談は、その機密文書を巡る話し合いだったようだ。 しかし、タリバンは、そうした米軍協力者に対して、処刑したりすることはしない方針だ。 新政権に向けて、完全にノーサイドになって、共にアフガニスタン復興を目指すつもりでいるという。タリバン新政権の内閣には、タリバン以外の人も起用する方針といわれている。タリバンの広報官も国民に向けて、「アフガニスタンから逃げる必要はありません。アフガニスタンにいて下さい。出て行かないで下さい。過去は問いません。あなたたちの安全は守ることを約束します」と言っている。… … …(記事全文3,521文字)
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