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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

タリバンは8月12日ヘラートを制圧、米国CIAはタリバンが90日以内にアフガニスタン全土を制圧するとバイデン大統領に伝えた。既に米国は、アフガニススタンとの戦いの敗北を認めている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年8月13日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ タリバンは8月12日ヘラートを制圧、米国CIAはタリバンが90日以内にアフガニスタン全土を制圧するとバイデン大統領に伝えた。既に米国は、タリバンとの戦いの敗北を認めている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、イスラム世界と中東情勢に詳しい外国人ジャーナリストからのトップ情報である。  トルコのエルドアン大統領が8月13日、「やり方には問題はあるけれども、タリバンのリーダーたちと会ってもいい」と言った。ただ、エルドアン大統領はタリバンの味方をしているわけではない。米国ではトランプ前大統領が「私が大統領だったら、バイデンのようなヘマはやらない」と言ってアフガニスタン情勢を心配している。バイデンのようなヘマとは何かというところだが、いまアフフガニスタンの首都カブールには、外交官などかなりの米国人がいる。米国としてはカブール在住の米国人を安全に退避させなければならない。ところが、ほとんどの道路をタリバンが封鎖してしまっており、もはや逃げ道がなく、安全に飛行場までたどり着けない。そのため米国は2千人くらいの兵士をカブールに送る予定だという。いわゆる「(殿)しんがり」となる兵士だ。いまタリバンはカブールから80マイル(約13キロメートル)くらいのところまで来ている。タリバンは車や馬やラクダに乗っている人もいるけれども、ほとんどの兵士が武器を担いで歩いてカブールに向かっている。進軍するタリバンめがけてカタールから飛び立った米国の戦闘機がタリバンを空爆しているけれども、大きな影響はなく、タリバンは首都カブールを目指して快進撃を続けている。  タリバンはアフガニスタンの65%以上を制圧した。制圧した町の役人に対しタリバンは、「あなたたちは役人を辞めて、早く家に帰るべきだ」と促している。カンダハルも陥落し、既に米国は、タリバンとの戦いの敗北を認めている。というのも、アフガニスタンのガニー大統領は日本時間の8月11日に、軍のトップを更迭し、12日にはタリバンに対して、一緒にアフガニスタンの政権を担おうと握手を求めた。しかし、それに対してタリバン側は、「あなたが早く降りろ。負ける側がそんなことを指図するものではない」と断った。ガニー大統領の共同政権の申し出の後ろには、当然、米国の指示がある。つまりそれこそが敗北を認めたということだ。タリバンは過去においても、米国側の駆け引きには一切応じてこなかった。米国は約束を守らないことをよく知っているからだ。  タリバンは日本時間の8月12日、アフガニスタンの大きな貿易の町で要衝のヘラートを制圧した。ヘラートが陥落した時点で米国CIAは、90日以内にアフガニスタン全土を制圧するとバイデン大統領に伝えた。8月10日の時点で米国は、「タリバンがアフガニスタン全土を制圧してタリバン政権が出来ても、世界のなかでどこもタリバンを認めない、世界でひとりぼっちの国になる」と言っていた。ところが、2日後にヘラートが陥落すると一転して、「一緒にやろう」と持ち掛けさせた。 ◆〔特別情報2〕  タリバンはアフガニスタン全土を制圧したら、最初にカシミール問題でパキスタンと衝突しているインドと戦争することになるだろう。米国は、パキスタンとアフガニスタンとの仲を悪くさせて、戦争をさせようとしている。その証拠としては8月10日、米国がカタールから戦闘機を飛ばし、アフガニスタンとパキスタンとの国境にあるカンダハルを空爆した。それにより、米軍機がパキスタン領空を通ることをパキスタン政府が許可したとアフガニスタンに思わせれば、パキスタンとアフガニスタンの関係が悪化すると狙った。実際には、パキスタン政府は、米軍機がパキスタン領空を通ることを断っている。パキスタンのカーン首相は、ハリス副大統領からの災害のお見舞いの電話を、バイデン大統からの電話ではないことを理由に、電話に出なかった。米国は、そのことに対する意趣返しとして、カタールを使ってタリバンの産みの親であるパキスタンとアフガニスタンの間を割こうと、汚いやり方で画策している。今後、なんでもやってくるだろう。
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