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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

イスラエルは公表こそしないけれども、ハマスが撃ち込んだミサイルの残骸から、どこの国の武器かは当然把握している。把握していながら、それを公表しない。今後の世界情勢にとって核心的部分といえるだろう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年5月14日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イスラエルは公表こそしないけれども、ハマスが撃ち込んだミサイルの残骸から、どこの国の武器かは当然把握している。把握していながら、それを公表しない。今後の世界情勢にとって核心的部分といえるだろう。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、イスラム教の世界に精通している外国人ジャーナリストからのトップ情報である。  イスラエルとハマスの紛争は、中東に広がる可能性が高い。 最初に衝突が起きたアルアクサ・モスクはイスラム教徒にとって第3の聖地だが、現在はイスラエルの管理地となっている。しかも、ユダヤ教にとっては「神殿の丘(Temple Mount)」と呼ばれる聖地といわれてもいる。ただし、イスラエルの人たちにとっては既に「神殿の丘」という場所に対する信仰的な執着は薄れており、イスラム教徒の人たちほど宗教的な思いはなく、日頃は規制もなくパレスチナの人たちは自由にモスクに参拝している。今回、モスクのある互いの聖地で衝突が起きた時期は、イスラム教にとって最も大切な「ラマダン」の時で、イスラム教の人たちは普段にも増して毎日モスクに集まって祈りを捧げることを欠かさない。ところがその大事なラマダンの時に、いや大事な時だからこそということなのか、イスラエルはイスラム教徒の立ち入りを禁止した。  ハマスの人たちがアルアクサ・モスクに「ラマダン」の礼拝に行こうとしたところ、モスクは立ち入り禁止で入れず、これに抗議した多くのイスラム教徒たちが、イスラエルの警察や軍隊に殺されてしまった。その数300人といわれている。この衝突に対する報復で、ハマスはミサイル300発をイスラエルに撃った。当然、イスラエルもこれに報復、80機の戦闘機でパレスチナに爆弾を落とした。問題は、ハマスはそうした近代兵器をどこから手に入れているかだ。ロシアではないかともいわれているが、まだそこは秘密にされていて、はっきりしたことはわかっていない。ただ、イスラエルは公表こそしないけれども、撃ち込まれたミサイルの残骸から、どこの国の武器かを把握している。把握していながら、それを公表しないところが重要だ。今後の世界情勢にとって核心的部分だろう。  中国は、いまイランに援助をしている。過去に中国は、パキスタンに援助をして、カブールからパキスタン西部の港町グアデルまでの間に道路を建設し、グアデルの港を中国の軍港として押さえた。そのときに出した援助よりも何十倍もの資金をイランに出して、ロシアからイラン国境近くの海岸までの道路を建設している。中国が進めてきた新シルクロードの一環であるが、本質は、中国包囲網に対抗するインド包囲網の構築を狙っている。道路が完成したらイランに対する武器輸出も容易になるだろうし、台湾問題でも、ロシアを味方につけることができる。習近平は、一時、国内でかなり追い詰められていたけれども、いまは少し静かになっている。
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