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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

安倍前首相の再々登板の声が聞こえるなか、二階幹事長の「オリンピック中止も選択肢」発言が波紋を呼んだ。あの「嘘つき」がまたドヤ顔で出てくるかと思うと国民もウンザリ、二階の本音も安倍に再々登板させたくない

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年4月16日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 安倍前首相の再々登板の声が聞こえるなか、二階幹事長の「オリンピック中止も選択肢」発言が波紋を呼んだ。あの「嘘つき」がまたドヤ顔で出てくるかと思うと、国民もウンザリ、二階の本音も安倍に再々登板させたくない。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは二階派「志帥会」の重鎮による政界トップ情報である。  4月15日発売の文春で「9月9日解散」が報じられていた。ただ9月23日までが総裁選の期限のため、総裁選を先にしろという声が出るだろう。やはりオリンピック開催前の選挙になるのではないか。恐らく、二階俊博幹事長はオリンピック前の解散を想定しているだろう。だからオリンピック開催について、「これ以上とても無理だということだったら、これはもうスパッとやめなきゃいけない」という二階の発言が速報され波紋を呼んだ。  安倍晋三前首相の再々登板の声は、自民党内でよく聞かれている。結局は、次がいないからということで、欲望をむき出しにしているし、最初からそのつもりで菅義偉首相にワンポイント預けたということも、辞任当初からチラホラ言われていたことだった。しかし、あれだけの「嘘つき」がまたドヤ顔で出てくるかと思うと、国民もウンザリだろう。二階としても本音は安倍にさせたくない。時期を同じくして「9月9日解散」を報じた15日発売の文春で、「『東京五輪1年再延期の検討を』 西浦教授が提言」が掲載されている。安倍がもし再々登板を狙って、秋の総裁選に出ようと考えているなら、自分が「アンダーコントロール」と嘘を言ってまで誘致した東京オリンピック開催後の、余韻のなかで優位に戦いたいと考えているだろう。表面的には自民党表看板で団結している姿を見せるだろうが、水面下では総裁選と解散総選挙の時期を巡って、「安倍・麻生VS菅・二階」の第二幕となるだろう。  東京オリンピック開催は、恐らく厳しい状況になってきているだろう。コロナの出来レースという本質はさておき、表では感染者拡大が問題になっている。その状況のなかでオリンピック開催となると、世界中から日本は何を言われるかわからない。汚染水の海洋放出でも批判されている。これはコロナ禍を利用した日本叩きという側面もある。 ◆〔特別情報2〕  世界的に日本の立場が厳しくなっている状況のなかで、日本の政界がどうなかだが、国民民主党が野党連合につくのか、自民党につくのかが注目される。玉木雄一郎代表は相変わらず、自民党に入りたくてしょうがない。国民民主党が党として自民党と連立するのは、選挙後になる。そのとき宏池会の流れ汲む玉木代表を自民党に引き込む人物は、大宏池会構想を描く麻生太郎副総理兼財務相になるかもしれない。同じく宏池会の本流を自負する岸田文雄は、安倍晋三前首相が会長を務める「ポストコロナの経済政策を考える議員連盟」の代表代行に就任したところをみると、安倍の再々登板後の禅譲を狙っていることがわかる。また麻生の志公会にはつかなかったのも頷けるところだ。その岸田の派閥は、安倍の選挙区である山口4区を脅かしている林芳正が、将来的には引き継ぐことになるだろう。ただし林芳正は次の選挙で、河村建夫の選挙区である山口3区から無所属で出るだろう。再々登板を狙う安倍としては、自分の選挙区を死守するためにも、岸田をいま取り込んでおく必要があるということだ。
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