━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年4月6日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 子どもの虐待ということで提言された「子ども庁」創設のようだが、保護する児童相談所が一番の問題で、解体しなければならないくらい深刻、「子ども庁」を創設しても子どもの虐待問題は解決しない ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 魔の自民党3期生を中心とした自民党若手議員の提言により、突如、「子ども庁」会議発足の指示を出した菅義偉首相だったが、専門家不在の選挙対策目的であることが見え見えで、批判の声が出始めている。ただし、コロナ禍による長引く自粛生活のなか、子どもを巡る様々な問題が増幅してきているのも事実だ。 「子ども庁」創設の提言をした若手議員の会「Children Firstの子ども行政のあり方勉強会」には、幼児・児童問題を専門に政策研究してきた人がいないことに違和感を覚えるところだが、実は専門性に欠けているのはこの勉強会だけではないようだ。まさに虐待から子どもを保護し支援する機関である「児童相談所」の職員のほとんどが、専門職といえるスキルを身につけないまま配属されている。 長年、学校法人を運営して教育問題に携わってきた二階派所属の元国会議員によると、「児童相談所はまるでダメで、機能していない。はっきりいって、一番ダメだ。「子ども庁」を創設して虐待問題に対応するというのならば、児童相談所の体制を整えないといけいない。児童相談所は、厚生省の児童家庭局の管轄だ。だから、自民党ではこれまで、「子ども家庭庁」という名称での創設を考えていた。」という。 ところが、「Children Firstの子ども行政のあり方勉強会」で、幼い頃に実親から虐待を受け児童相談所に保護された経験を持つ虐待サバイバーの風間暁さん(No More Abuse Tokyo代表)を講師として招いた勉強会なかで、「子ども家庭庁」の名称にも厳しい提言をしたという。風間氏から「家庭という言葉で傷つく子ども達もいるからです。虐待を受けている子どもにとっての家庭は、毎日生きることに必死な戦場を指す言葉だからです。また、家庭はあたたかい場所であり、そうでなければいけないという固定観念と現状のギャップに苦しむ人もいます。したがって、『子ども庁』へと名称を変えるべき」という指摘を受け、会場からも「子ども庁」へ変更に対して賛同の声があがり変更が決定されたようだ。 ちなみに、賛同者の中には、やはり毎度問題発言でお騒がせの杉田水脈衆議院議員もいた。杉田衆議院議員は、「保育所や学童保育はコミンテルンや共産党などの日本を貶めようとする勢力が日本を弱体化させるために仕組んだ施設」というのが持論で、「保育所は子供を家庭から引き離し、洗脳教育を施す施設である」とし、学童保育についても「共産党の陰謀である」と保育所と学童保育について普及に反対している。しかも、「Children Firstの子ども行政のあり方勉強会」の呼びかけ人メンバーの大半が、幼稚園・保育所から大学まで教育を無償化について「賛成」の立場なのに対して、杉田議員は「反対」の立場を明言している。さらに、シングルマザーについては、配偶者による暴力が離婚の原因であっても「そんな男性を選んだのはあなた」などと乱暴な主張していることなど、とにかく問題発言が多いことで知られている。 ところで、子どもに限らず、虐待の問題は、虐待されている子どもはもちろんのこと危害を加えている加害者である親も、カウンセリングなどの支援が必要といわれている。「子どもファースト」ということで、「子ども家庭庁」ではなく「子ども庁」に名称を変えたということだが、子どもの虐待問題は、虐待をしてしまう親も、かつては虐待を受けていた子どもだったという、虐待の負の連鎖があることにも取り組まなければ根本的な解決には繋がらない。つまり、子どもを虐待から保護する児童相談所では、危害を加える親のケアも必要なのだが、そこまでの専門機関にはなっていないのが現状のようだ。… … …(記事全文4,805文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)