□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年9月7日第685号 ■ ============================================================ お言葉は安倍政権に対する怒りだったと書いた毎日新聞の衝撃 ============================================================ きょう9月7日の毎日新聞が、天皇陛下のお言葉表明の背景を検証した一大特集記事を掲載している。 その内容は国民必読だ。 そしてあまりにも衝撃的だ。 私が予想した通り、お言葉は、安倍政権に対する天皇陛下の怒りだった。 それを毎日新聞は一面トップでこう書いた。 「陛下の本気度伝わらず」と。 すなわち、天皇陛下の退位の意向は、昨年夏の戦没者追悼式での読み間違えの時から伝えられていた。 そして、その思いを、天皇は昨年12月の天皇誕生日を前にした記者会見で、みずから「行事の時に間違えることもありました」という表現で述べられた。 それにもかかわらず、安倍政権はその意向に沿った対応をとろうとしなかった。 それどころか、退位ではなく摂政で対応すべきだと答えていたというのだ。 つまり、仕事をせずに在位を続けているだけでいい、というわけだ。 これこそ、天皇陛下が最も嫌った事だ。 それを、安倍首相は天皇陛下に押し付けようとしたのだ。 安倍政権は今年の春ごろから杉田和博内閣官房副長官をトップとした極秘チームを作って検討を重ね、そういう結論を宮内庁に伝え、これで一件落着と思っていた。 ところが、ね耳に水の、天皇退位のNHK報道が流れた。 まさしく天皇陛下の怒りがあの渾身のお言葉になって表出したのだ。 しかも、それに対して安倍首相はどう対応したか。 天皇陛下がお言葉を表明する数日前に、宮内庁から届いた原稿案が摂政に否定的な表現だった事を知って、なお、「摂政を落としどころにできないか」と宮内庁に伝えようとしていたという。 どこまで天皇陛下の気持ちを踏みにじろうとするつもりだ。 そして、極めつけは、天皇陛下のお言葉が表明されて一か月ほどたった数日前の産経新聞のスクープ記事である。 問題を先送りして、鎮静化を図り、特別立法と皇室典範の附則変更でごまかそうとしている。 どこまで天皇陛下のお気持ちを軽視すれば気が済むのか。 これは平成の大謀反だ。 とても内閣総辞職どころではおさまらない、日本の歴史に残る一大事件である。 新党憲法9条の設立宣言は今をおいて他にない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)