□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月14日第624号 ■ ============================================================ メディアが小泉元首相の被爆米兵支援を報道しない理由 ============================================================ 小泉元首相が原発反対を訴えるのはいいだろう。 しかしオトモダチ作戦で被ばくさせられた米兵に同情して、支援の為に募金集めまでするのはやり過ぎだ。 それをするなら真っ先に日本の福島原発事故被ばく者救済を訴えるべきではないのか。 そう私は繰り返し書いてきた。 ところが、この当たり前の事をメディアは一切書かない。 なぜだろう。 今でも小泉批判はタブーなのか。 それとも、もはや小泉首相は過去の人であり、彼が何を言っても、何をしても、ニュースにならないということなのか。 そう思っていたら、きょう8月14日の読売新聞の社会面の小さな記事が、その理由を教えてくれた。 すなわち、その記事はこう書いている。 福島原発事故の作業に従事した公務員の被ばく診断を調べる文部科学省の研究が、今年度で打ち切られることが同省などへの取材でわかったと。 研究打ち切りの理由が驚きだ。 てっきり被ばくのおそれが無くなったから打ち切られるのだと思っていたら、なんと被ばくデータの外部提供に慎重な防衛省などの協力が得られず、とん挫したというのだ。 政府は明らかに被ばくの実態を隠している。 公務員ですらそうだから、一般国民ならなおさらだ。 そこで小泉元首相の被ばく米兵支援の動きだ。 もしこれが大きく報道されれば、当然の事として、それではオトモダチ作戦に参加した自衛隊員や警察官はどうなっている、という話になる。 寝た子を起こす事になる。 小泉元首相の言うように米兵の被ばくの実態が事実であり、涙を流して同情するほど深刻なら、日本の自衛隊員や警察官はどうだということになる。 そして最後は福島の子供たちの被ばくはどうなっているのか、という事になる。 メディアが小泉元首相の被ばく米兵支援を報じない理由は、それがあまりにも馬鹿らしいからではない。 日本の被ばくに国民の関心が向かう事を恐れたからだ。 そうに違いないことをきょうの読売新聞の記事が教えてくれたというわけである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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