□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月25日第571号 ■ ============================================================= 安倍首相は12月に真珠湾を訪問すると喝破した浅井氏の慧眼 ============================================================= オバマ大統領の広島訪問を誰よりも厳しく批判した有識者が二人いる。 一人は元広島市長の平岡敬氏である。 当時の毎日新聞紙上で「原爆を使った過ちを認めないのなら、何をしに広島に来たのかと言いたい」と一刀両断している。 もう一人は元外務省中国課長で広島平和研究所長だった浅井基文氏だ。 7月1日付の日刊ゲンダイ「注目の人直撃」というインタビュー記事で、「オバマの広島訪問は日米同盟の完成を祝うセレモニー」と喝破している。 ふたりとも個人的に親交のある尊敬すべき人だ。 世論の多くがオバマの広島訪問を歓迎する中で、ここまで批判することは勇気のいることだ。 私でさえ、その通りと思いながらも、ここまで批判できなかった。 その浅井氏が、きょう7月25日の朝日新聞「被爆国から2016夏 核と命を考える」の中でこう述べている。 「・・・日米同盟を盤石に仕上げるにはのどに刺さった2本のトゲを抜く必要があった。米国の原爆投下と、日本の真珠湾攻撃です。日米首脳による広島でのセレモニーによって、トゲが一つ取り除かれた。したがって、安倍晋三首相の真珠湾訪問が最後のステップ。日米開戦の年末にかけて、大きな注目点になるでしょう」 私がかねてから言いふらしてきたことだ。 浅井氏は私のように断言はしない。 しかし、日米同盟を完成するために安倍首相は訪問するだろうと言っているのだ。 私は安倍首相の目に触れるようにわざと繰り返す。 今年の安倍首相のパフォーマンス外交は、年末の真珠湾訪問なくしては終われないと。 歴代の首相が出来なかったことやるのが、中身のない安倍首相の軽薄な野心だ。 そうである以上、真珠湾訪問をやらずに総理は終われない。 見ているがいい。 オバマの広島訪問の時と同じように、その時が近づいたころから、メディアが大騒ぎして書き始めるだろう。 外交をもてあそぶ、見え透いたパフォーマンスである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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