□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月9日第530号 ■ ============================================================= 「テロと戦う体制を強化せよ」と書いた佐藤優氏 ============================================================= 作家であり、元外務省主任分析官の佐藤優氏の真骨頂を見る思いだ。 きのう7月8日の東京新聞「本音のコラム」で書いている。 ダッカのテロによる邦人の犠牲でわかったことは、日本人もイスラム過激派から敵と見なされていると認識する必要があると。 そして、その根拠は十分にある、9・11以降日本政府は米国と連携してテロとの戦いに積極的に参加してきたからだと。 日本政府は直接的な軍事行動に参加しているわけではないが、人道支援という形でテロとの戦いに積極的に参加して来たからだと。 ここまではまったく正しい。 しかし、彼はその後、次のように続けている。 「テロと戦う体制を強化する必要がある。対テロ分野における警察庁の海外展開をもっと広範に認めるべきだ。警察の担当部局に予算と定員をつけ、外務省から独立して活動できる態勢を整える事が急務だ」と。 もしこのような事を佐藤優氏が本気で考えているとしたら、とんでもないことだ。 自衛隊ではなく警察だから憲法9条違反ではないといわんばかりだ。 しかしテロと正面から戦う事ほど間違った政策はない。 これはまさしく日本版FBI、CIA新設の発想であり、さらに言えばモサドの発想だ。 佐藤優氏の日本の言論界での影響力を考えると、実に危険な「本音のコラム」である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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