□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月7日第202号 ■ ============================================================== ソ連の日本人抑留に関する新資料をスクープした読売新聞 ============================================================== きょう3月7日の読売新聞が一面トップで大スクープ記事を掲載した。 すなわち、ソ連による日本人抑留に関し、あらたに樺太29万人の抑留記録群がロシア国立軍事古文書館(モスクワ)にあることがわかったという。 いうまでもなくシベリア抑留・強制労働は戦後史の闇のひとつだ。 東京裁判をめぐる検証は昭和史の中で大きくとりあげられ、北朝鮮による拉致問題はいまや大きな政治問題となった。 ところがこのシベリア抑留・強制労働問題はそれらと比べ国民的問題となっていない。 そもそもソ連が日本との戦争に参加したのは、日本がポツダム宣言を受諾する直前の8月9日だ。 長崎に原爆が落とされた日だ。 そのソ連が戦勝国側に立ち、日本人を抑留し、強制労働させて多くの犠牲者を出した。 このシベリア抑留問題こそ、北方領土問題と並んで、積み残された日ロ関係の懸案である。 おりからプーチン大統領との関係を重視する安倍首相だ。 北方領土問題の解決に熱心な安倍首相だ。 はたしてシベリア抑留問題はどうするつもりなのか。 安倍政権を支持する読売新聞は、このスクープ記事を書くことによって、安倍首相に何を求めようとしているのか。 注目すべきこのタイミングの読売新聞の大スクープ記事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)