□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年3月7日第201号 ■ ============================================================== 北朝鮮に戦争を仕掛ける米韓合同軍事演習とそれを許す日本 ============================================================== きょうから米韓合同軍事演習がはじまるという。 過去最大の規模という。 4月30日まで続くという。 きょうの各紙が報じ、NHKは早朝からそのニュースをトップニュースで繰り返し流していた。 すさまじい演習だ。 まさしく北朝鮮に戦争を仕掛けているようなものだ。 米韓が逆の立場だったら即座に反撃で応じるに違いない。 なぜそのような演習を今行なわなければいけないのか。 その前の、対北朝鮮制裁決議もそうだ。 かつてないほど厳しい内容の制裁だ、などと米国の国連大使が自慢げに公言していた。 しかし、厳しい経済制裁が北朝鮮を戦争に追い込む危険性があることは、日本が日米開戦に踏み切った過去を振り返ればあきらかだ。 いま米国が行っている事は国連憲章違反だ。 戦争国家の米国がそれを行う事には驚かない。 その米国と軍事同盟を結んで、いまでも朝鮮戦争を戦っている韓国は、愚かで、気の毒だが、それしか選択の余地はない。 しかし、戦争を放棄し、軍事的威嚇は決してしないと誓った憲法9条を持つ日本が、その米韓と軍事同盟を強化して北朝鮮を追い込む。 これはまぎれもない憲法9条違反だ。 そのことについて、メディアはどこも書かなくなった。 日本の政治は沈黙したままだ。 憲法9条は議論の対象にとどめてはいけない。 ましてや政局の玩具ではない。 この国のあり方である。 共産党でさえも、護憲を叫ぶだけで、日米韓軍事同盟を止めろと言わない。 この国から真の護憲政党はなくなったということだ。 憲法9条が泣いている。 だから新党憲法9条なのである。 新党憲法9条は、本気で憲法9条を守ろうとする国民のための政党である。 いまほどそれが必要な時はない。 国際政治の現実がそれを求めている。 民・維と共産党の共闘がどうにもならなくなった時、その時こそ、新党憲法9条が立ち上がる時である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)