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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

シャープの鴻海による買収を防げなかったアベノミクス
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月26日第176号 ■   ==============================================================   シャープの鴻海による買収を防げなかったアベノミクス  ==============================================================  シャープの鴻海による買収劇が終わった。  すでに鴻海による買収が優勢と伝えられていたから驚く話ではないのかも知れないが、それでも、長年官僚をやってきた私には、とうとうここまで来たかという思いだ。  経済産業省(私にとってはいまでも通産省であるが)の業界に対する影響力がなくなって久しいが、それでも親方日の丸だ。  その通産省が守ろうとしなかった、いや、守ろうとしてもできなかったことは、やはり驚きだ。  しかし、弱くなったのは通産省だけではない。  電気業界は総崩れだ。  総崩れの大手電機業界を経済産業省が再編・立て直しをしようとして出来なかった。  それほど大手電機業界の苦境は深刻だということだ。  それだけではない。  大手銀行がみな苦しい。  アベノミクスためにマイナス金利まで飲まされた。  シャープの債権放棄を迫られるよりは、鴻海の提案のほうが魅力的だったのだ。  日本経済を支えている大手企業が軒並みにここまで苦しいのは、三年も経つというのに、アベノミクスが奏功していない証拠だ。  そしてその安倍政権はシャープどころではない。  もし安倍政権がすべてうまく行っているなら、シャープを守ることに全力を傾けたかもしれない。  しかしいまはそれどころではない。  しかも、もし産業革新機構に任せても、うまくいく保証はない。  もし政治介入してうまく行かなかったら、その責任は更なる安陪政権の失態となる。  おそらく安倍政権は今回の買収劇で動かなかったのではないか。  産経新聞は社説でこう書いている。  政府を頼まない再生で活路を開けと。  鴻海の買収に応じたのは合理的な判断だったと。  産経がここまではっきり書くのだ。  政府は受け入れたということだ。  シャープの判断が正しかったということだ。  そしてそれがやがて誰の目にもわかるようになる。  テリー・ゴウが本物であれば(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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