□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１６年１月１５日第４４号
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　　緒方議員と民主党は蓮池透さんの覚悟を台無しにしてはいけない

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　緒方林太郎という民主党議員が１２日の衆院予算委員会で質問した。

　「拉致を使ってのし上がったのか」と。

　この質問にブチ切れた安倍首相は、「私の言ってることが真実であることに議員バッチ賭ける」、とまで言って否定して見せた。

　この安倍首相の発言は、物凄い発言である。

　もし緒方議員と民主党に蓮池透さんの覚悟があるのなら、蓮池透さんを国会に証人喚問して、白黒つけるべきだ。

　私は蓮池透さんとは二人だけで拉致問題について語って来た仲だ。

　「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」（講談社）と言う本も献本を受けて熟読した。

　物凄い告発本だ。

　蓮池透さんの覚悟は本物だ。

　そこに書かれている事にウソはひとつもないと蓮池さんは語っている。

　繰り返して書く。

　もし緒方林太郎という政治家と民主党に蓮池透さんの覚悟があるのなら、この安倍首相の国会答弁を聞き逃すことなく、蓮池透さんと協力して国会でさらなる追及をしなければウソだ。

　しかし私が驚いたのは、緒方議員から蓮池透さんに事前の連絡は何もなかった、残念だ、と蓮池透さんが語っているところだ。

　もし緒方議員や民主党が、蓮池透さんの著書を政局の為に利用しただけなら噴飯物だ。

　かつて西山太吉記者が入手した極秘電報を、西山記者との十分な了解もなく当時の社会党の横路孝弘衆議院議員が爆弾質問をした（１９７２・３・２７予算委員会）。

　その誤りを繰り返してはいけない。

　いまからでも遅くない。

　国会の審議日数はまだ十分ある。

　緒方議員と民主党は蓮池透さんの覚悟を無駄にすることなく、拉致問題についての安倍首相の答弁を徹底追及すべきだ。

　そうでなければ緒方議員と民主党に未来はない（了）


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編集・発行：天木直人

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