□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年1月15日第43号 ■ ============================================================== 「慰安婦合意」の次は「靖国神社A級戦犯分祀」のサプライズだ ============================================================== 発売中の週刊実話1月28日号に、超ド級のスクープ記事を見つけた。 すなわち「慰安婦合意」に続いて安倍首相が画策している究極のサプライズは「靖国神社A級戦犯の分祀」であるというのだ。 エロとやくざの週刊実話らしい、突拍子もないガセ記事だと一蹴するのは自由だ。 しかし、私はその記事こそ究極のスクープ記事だと思って読んだ。 まさしく安倍首相はそのサプライズを狙っているのではないか。 私がそう思う根拠はいくつもある。 一つは、この画策の背後に、谷内正太郎NSC事務局長と昵懇の外務省OBがいて、中国や韓国政府に働きかけていると書かれているところだ。 安倍首相は右翼の原理主義者ではない。リアリストであり、現実的な判断をする政治家だ、と説いて回っているという。 この外務省OBが誰であるか、私は心当たりがあるが、まさしく対米従属の外務官僚OBたちがグルになって米国の代弁者として安倍首相に知恵をつけているということだ。 二つ目は、安倍首相はネトウヨの批判など怖くはない、と書かれているところだ。 今度の慰安婦合意でも、右翼の激しい怒りに安倍首相は平然としている。 米国の支持さえあれば、安倍首相はネトウヨなどあっさり切り捨てられるということだ。 左翼やリベラルの首相だとそうはいかない。 命を狙われる危険性すらある。 しかし右翼の親玉の親玉のような首相だからそれができるのだ。 私がもっとも注目したのは、この週刊実話の記事が、安倍首相が高村自民党副総裁らに靖国関係者とA級戦犯の分祀について調整させている、と書かれていたところだ。 その記事は、いまのところ靖国側に拒否され続けていると書いている。 しかし、安倍首相が米国の威を借りて、本気で分祀を主張すれば、誰もが出来なかったA級戦犯の靖国神社からの分祀さえも出来るのだ。 そう考えれば安倍昭恵夫人の靖国参拝がぴたりと符合する。 あれは右翼のガス抜きの為に安倍首相に代って参拝したのではなく、分祀の話し合いの為に参拝したのだ。 私は「アマル それは愛」を昭恵夫人に献本した際の手紙で書いた。 安倍首相が正しい政策をすれば、それだけで長期政権は間違いない。 それをさせるのは昭恵さん、あなたの安倍首相に対する愛だ、と。 間違いなく、そのメッセージが昭恵夫人に伝わったと私はひとり、勝手にそう思っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)