□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月20日第948号 ■ ============================================================ 経済をかけあい漫才で語られては国民はたまらない ============================================================= きょう11月20日の朝日新聞が、「70年目の首相 アベノミクス」という特集記事で、アベノミクス「新3本の矢」の成立過程をめぐるエピソードを書いた。 6人いる経済政策担当の参与の一人である某経済学者が、「2020年に、国内総生産(GDP)600兆円の戦後最大の経済をめざすべきです」と進言したという。 常日頃から「国民にわかりやすいメッセージはないだろうか」と漏らしてた安倍首相が、「これいいね」と飛びついたという。 これを朝日のその記事はこう書いている。 「新『3本の矢』の柱となるGDP目標600兆円が生まれた瞬間だった」と。 私がここで紹介したいのは、その時に交わされたという、麻生財務大臣と安倍首相との間の次のやりとりだ。 「それは三ツ矢サイダーですか?」 「三ツ矢サイダーではなく毛利元就です」 「それは山口県人にしかわからんだろう」 こんなやり取りが、この国の最高責任者たちの間で語られていたのだ。 かけあい漫才で経済を語られては、国民はたまったものではない。 経済が回復するはずがない。 ちなみに、この学者は京大大学院教授の藤井聡だという。 橋下徹の大阪都構想を批判して橋下徹と犬猿の仲にある学者だ。 私は大阪のテレビ番組に出演して、橋下も藤井もよく知っているが、こんな二人をともに重用する安倍首相は支離滅裂だ。 安倍首相の政策が、ウソと矛盾だらけであるのは当然である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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