□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月13日第928号 ■ ============================================================ 歴史的な国際政治の動きにあまりにも鈍感な政府とメディア ============================================================= ここにきて歴史的な国際政治の動きが続いている。 中台首脳会談に続いて、ミャンマーのアウンサンスーチーの勝利だ。 中台首脳会談について、きのう11月12日の毎日新聞「発信箱」で政治部の上野央絵記者が書いていた。 この歴史的な「握手」は後々、「日本の安全保障環境を変えるきっかけとなった」と評価されるかもしれない出来事だと思うと。 ミャンマーの政権交代については、きょう11月13日の朝日新聞で大野良祐アジア総局長が書いている。 「軍事政権下の1990年代末に何度かミャンマーを取材した。査証はめったに出ず、入国しても監視下にあったアウンサンスーチー氏の家や国民民主連盟(NLD)には近寄ることすらできなかった。人びとは政治の話を拒んだ。スーチー氏とNLDが政権を担う日が来るとは思えなかった。だがその日は来た」と。 いかにミャンマーの軍事政権が独裁的だったかだ。そしてその独裁政権がスーチー氏を迫害していたかだ。 こうした、まともで、正直な評価は、しかし、日本政府の関係者やメディアにはほとんどみられない。 見られるのは、中国警戒論であり、政治的未知数という言葉で象徴されるスーチー女子に対する不信感だ。 中国と商機を争うため、手のひらを返したようにNLDにすり寄る姿だ。 あまりにも志が低く、目さきの利益に汲々としている。 安倍政権の姿、そのものである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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