□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月11日第920号 ■ ============================================================ 拉致は金正日の国策だったと報じた東京新聞の大スクープ ============================================================= きょう11月11日の東京新聞が一面トップで大スクープを書いた。 すなわち、北朝鮮の拉致は金正日総書記の命令による国策だったと。 東京新聞が入手した内部文書で明らかになったと。 金正日総書記は2007年9月の小泉訪朝で、「特殊機関の一部が盲動主義に走って」行ったものだと説明した。 それがまったくのウソだったのだ。 小泉・田中コンビは、騙されたか、国民を裏切って金正日と手を結んだかのどちらかだったのだ。 もっとも、当時、そのような金正日の説明を信用する日本国民はいなかったに違いない。 それでも、こうして北朝鮮の内部文書により、拉致が国策だったことが判明したことは、やはり衝撃的だ。 このような内部文書を独自に入手した東京新聞は大手柄だ。 そして、このような情報を入手した以上、それを国民に知らせるのは当然だ。 しかし、である。 ここからが、このメルマガで私が言いたい事だ。 この大スクープは間違いなく安倍政権の拉致問題解決を困難にさせる。 なぜならば、国民感情は北朝鮮許すまじということになり、ただでさえ頓挫している日朝交渉は、対決一辺倒にならざるを得ない。 それでも拉致問題解決の努力は続けなければいけない。 そして拉致問題の解決は実現しなくてはいけない。 そして、その解決は、私がかねてから提唱して来た通り、日朝国交正常化交渉と一体の形で包括的に解決するしかないのだ。 拉致問題が国策であった以上、それは北朝鮮の国家的責任だ。 その一方で、北朝鮮が繰り返し主張する、拉致を上回る北朝鮮人の犠牲者を出した日本政府の責任もまた国策だ。 常化交渉と一体の形で包括的に解決するしかない。 好むと好まざるとに関わらず、拉致問題の真の解決は、日朝国交常化交渉と一体の形で包括的に解決するしかない。 しかし安倍政権には決してそれが出来ない。 それが一番の問題なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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