□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月6日第907号 ■ ============================================================ TPP協定文書公表の衝撃 ============================================================= きょうのニュースのトップは何といってもこれだろう。 ついに政府はTPP協定文書を公表したらしい。 公表などしたくなかったに違いないが、いずれ公表せざるをえなかったのだ。 その膨大な全貌をとてもメディアは報じる事は出来ない。 だからきょうの各紙の報道はその一部だ。 しかし、今回各紙が報道しただけでも、日本が如何に米国に譲歩していたかがわかる。 なによりも、TPP協定が単なる関税引き下げ協定ではなく、内政干渉ともいうべき、広汎かつ詳細な貿易、投資のルールづくりであることが、これではっきりした。 まともに国会で審議が行われれば、その反国民性が浮き彫りになるに違いない。 そう思ったら、きょう11月6日の毎日新聞が書いた。 選挙を控え、日米の国会や議会の承認が得られるまでには曲折がありそうだと。 日本の国会審議が紛糾することはわかる。 しかし、ゴリ押しして成立させた米国が、議会で反対されるならこれ以上の無責任はない。 ちゃぶ台返しになる。 なによりも弱小国の国民は、果たして米国の内政干渉まがいの横暴に黙って従うのか。 TPPは、中国が参加する前にルールを決めてしまうものだとオバマは公言した。 その上でオバマは中国にも参加せよという。 今度公表されたTPP協定が定める様々なルールを、中国がそのまま飲むはずがない。 やはりTPP協定は問題ばかりだ。 TPPの是非をめぐる議論は、秘密協定が公開されたこれからが本番である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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