Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

これは本物の日中韓首脳会談なのか
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月1日第891号 ■   ============================================================      これは本物の日中韓首脳会談なのか  =============================================================  日中韓首脳会談のニュースでもちきりだ。  ついに実現したと。  これでいよいよ、日本と中国、韓国の関係改善が期待されると。  なかには、この首脳会談の実現は、安倍外交の成果であるといわんばかりの追従解説まである。  ちょっと待ってほしい。  そもそもこれは首脳会談と言えるのか。  首脳会談とはその国のトップ同士の会談と相場はきまっている。  確かに韓国の朴クネ大統領はそうだ。  しかし中国のトップは習近平主席のはずだ。  ところが今度の中国の会談相手は李克強首相だ。  李克強首相は中国のナンバーツーである。  その事を日本国民なら誰でも知っている。  もちろん安倍政権も、それに追従するメディアも知っている。  しかし、この事に触れた報道を見た事が無い。  かつて習近平主席は嫌々ながら安倍首相と二度会談した。  それなのに今度は習近平主席は会おうとしないのだ。  これは日中関係の後退を意味する。  確かに朴クネ大統領との首脳会談は、安倍政権になって以来、はじめてだ。  しかし、そのはじめての会談の主要テーマは慰安婦問題である。  成果が期待できるというのか。  三カ国首脳会談の後に発出される共同声明では、「歴史を直視し、未来志向に向かう・・・」とあるらしい。  これ以上ない、矛盾だ。  朴大統領からすれば、歴史を直視すれば慰安婦問題について日本は謝罪し補償しなければいけないことになる。  安倍首相からみれば、いつまでたっても過去にこだわるな、はやく未来志向になれ、となる。  同床異夢も甚だしい。  習近平主席に至っては、靖国参拝にこだわり、南京大虐殺を否定するような歴史認識の安倍首相を相手に、馬鹿馬鹿しくてやってられないと言っているのだ。  だから、子分の李克強首相を出席させ、適当にやってこい、と命じたのだ。  そもそも、今度の日中韓首脳会談は、日本不在のところで中韓が勝手に決めて、一方的に発表した経緯がある。  アメリカがうるさく言うから、アメリカのメンツを立てて付き合ってやったといわんばかりだ。  以上、私がここで書いてきた事は、私のでっちあげではない。  すべてこれまで報道されてきた事実の積み重ねだ。  「王様は裸だ」  そう、安倍首相にはっきりと言葉に出して言う大人が一人もいないので、私が子供の振りをして書いてみただけである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年10月19日に利用を開始した場合、2025年10月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年11月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する