□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　   天木直人のメールマガジン２０１５年１０月２日第８１０号
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　　日歯連事件を追及できないこの国の政治の体たらく

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　今報道されている日歯連の迂回献金疑惑は、本来ならば安倍自民党政権を直撃する一大政治的スキャンダルだ。

　しかもこの日歯連献金問題は、橋本龍太郎自民党政権下で村岡兼造官房長官(当時）が逮捕された時と同じ構造的問題がそのまま続いているということだ。

　それにもかかわらず政局にならない。

　なぜか。

　それは野党第一党の民主党もまた同じ問題に関与しているからだ。

　それだけではない。

　政治とカネの問題は、日歯連にとどまらず、およそ組織内選挙候補者を抱えているすべての政党に共通する問題であるからだ。

　これを要するに、既存の選挙制度の下で戦う既存の政党、政治家たちにとっては、お互いに認め合う問題であり、だからこそ徹底究明できない問題なのである。

　それを知っていながら、メディアはこぞってこの問題の深刻性を社説で書き、徹底究明を訴える。

　それほど日歯連問題は大手を振って行われている違法献金であるからだ。

　しかし、どのメディアも本気で徹底究明など出来るはずはないと思っている。

　この種の政治とカネをめぐる問題は、決して一大政局にはならず、とかげの尻尾切で終わり、忘れた頃に繰り返される。

　こんな政治から決別しなければいけない。

　だからこそインターネット政党である新党憲法９条なのである。

　それゆえにこそ、新党憲法９条は既存の政治、政党から敬遠され、メディアに取り上げられる事はない。

　いまの政治と政治メディアはすべからく八百長芝居をしているのである（了）

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編集・発行：天木直人

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