□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月18日第768号 ■ ============================================================= 米国の新幹線計画まで中国に脅かされる衝撃 ============================================================== 安倍首相と葛西JR東海名誉会長が熱心に進める新幹線の海外売り込みは、インドネシアで中国と競って痛み分けになったが、日本が先行していたのだから事実上の敗北である。 そう思っていたら今度は米国だ。 きょう9月18日の朝日と読売が北京発として書いている。 すなわち中国国営新華社通信は17日、中国と米国が合弁会社を設立し、ロサンゼルス―ラスベガスを結ぶ高速鉄道(新幹線)計画に参加する事で合意した事を明らかにしたと。 この発表が習近平主席の訪米にあわせて行われた事は想像に難くない。 これは安倍・葛西中国嫌いコンビにとっては衝撃的であるに違いない。 米国と中国は政治的には対立していても経済ではいつでも手を結ぶということだ。 政治的に緊張関係にあってもその裏で協力関係も同時進行しているということだ。 インドネシアでの痛み分けならまだ我慢できるかもしれない。 しかし、ここまで言いなりになってきた最大の同盟国である米国のマーケットにおいて、政治的に緊張関係のある米中が合弁企業を作って日本に勝つ事になれば、これ以上の失望はないだろう。 それでも米国で中国の新幹線が走る日がそう遠くない将来に来るかもしれない。 それが日米関係や米中関係の現実なのだ。 安保法案どころではないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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