□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月19日第769号 ■ ============================================================= 参院選一色になる日本の政局と新党憲法9条構想 ============================================================== 今度の安保法案政局ではっきりした事は何か。 それは安倍暴政を倒すのは選挙で勝つことしかないということだ。 そして選挙で安倍暴政を倒す唯一の可能性が出てくるのは、野党が一つになることしかない。 安保法案が成立した直後から、日本の政治は「安保法案反対」から、「打倒安倍自公政権」に向かって走り出す。 しかし、この点でも安倍自公政権は断然有利だ。 権力も金もメディアもある。 すべてを費やして参院選に勝つために先手を打ってくる。 これに対して野党はまたしても遅れを取るだろう。 そして、それでは勝てないと気づいた時点ではじめて、何らかの動きが出てくるかもしれない。 その動きがうまく行くのなら、それでいい。 私が新党憲法9条構想をこれ以上するひとりで進める必要はなくなる。 しかし、既存の政党や政治家が、相も変わらない顔ぶれで動く限り、国民の心を動かす事は出来ない。 安倍自公政権にとって代わることの出来る政治勢力は望めない。 そのような既存の政党、政治家を利用し、あるいは利用されるようでは、若者たちのデモもまた広がらない。 安倍自公政権を倒せるかどうかがはっきりするのは、今後の彼らの動きとその結果としての来年夏の参院選だ。 それまでは私は新党憲法9条構想の実現を進める事はしない。 なぜならば新党憲法9条の最優先目標は、安倍自公政権を倒す事よりも既存の政治システムを変える事であるからだ。 政治活動など本来はくだらないもので、そんな政治活動に利権や野心や名声を求めて群がってくるような者たちを排し、そのような者たちがうまれる余地のない政治システムをつくることが目的であるからだ。 追い込まれた既存の野党・政治家とその支持者たちにとって新党憲法9条は、最大の敵である。 そんな既存の野党とその政治家たちと摩擦を起こすことほど不毛な事はない。 新党憲法9条が動き出すとしたら参院選のあとだ。 既存の野党やその政治家では安倍自公政権は倒せない事を国民の多くが実感する時だ。 そしてそんな時がくれば、もはや私が自ら動き出す必要はない。 それを実現する者が既存の政党・政治家の中から出てくる。 主役は憲法9条であって、政治家の特権にしがみつくような政党や政治家たちが主役であるかぎり駄目だということに皆が気づけばいいのである。 果たしてその時がくるだろうか。 来なければ自民党政権は永遠に続くということである。 来年の参院選は日本の政治史の転換期となるだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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