□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月3日第722号 ■ ============================================================= 元最高裁長官でさえ集団的自衛権行使は違憲と言い出した衝撃 ============================================================== きょう9月3日の朝日新聞は一面トップで山口繁元最高裁長官の「集団的自衛権行使は違憲」という見解を掲げた。 朝日新聞との単独インタビューで明らかにしたという。 ここまでくればもはや安保法制案の成立は不可能だろう。 それでも安倍首相は今国会で成立させるのだろうか。 そんな安倍首相を自民党は許すのか。 安倍首相も自民党もよく考えたほうがいい。 山口繁元最高裁長官が言っているのは、集団的自衛権行使を可能にしたければ改憲して行うべきだと言っているのだ。 歴代の内閣法制長官も、あの小林節教授も、長谷川教授でさえも、まさしくそのことを言っている。 つまり安保法制を成立させたければ憲法9条を変えて堂々と行えと言っているのである。 安倍首相はおろかだ。 ここで安保法案を成立させてしまえば安倍首相は自らの手で改憲できなくなる。 なぜならば違憲訴訟が続出し、安保法は成立しても施行できなくなる。 それでは改憲だなどと言い出しても、もはやその時は誰も相手にしない。 祖父岸信介さえも出来なかった改憲を自らの手で行うのが悲願であったはずなのに、みずからそれを出来なくするようなものだ。 東京五輪のエンブレム白紙撤回のように、国民に祝福されるものでなくてはいけないといって、白紙撤回すべきだ。 オバマの米国もそれを歓迎するに違いない。 日米同盟さえあれば安保法などなくていいのだから。 日本国民の多くは日米同盟最優先に反対しないのだから。 安倍首相の覚悟のなさがすべてをぶち壊そうとしている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加