□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年1月27日第81号 ■ ============================================================== TPP合意に向けた日米協議が急速に進んでいる気がする ============================================================== ここにきてTPP合意に向けた米国議会とオバマ大統領の妥協が急速に進んでいるかのごとくだ。 それを象徴する動きが、米国議会がオバマ大統領に一括貿易交渉権を与えるという動きである。 もしオバマ大統領がこの権限を手にすれば、米国の日本に対する攻勢は一挙に高まる。 そして米国議会がオバマ大統領に一括貿易交渉権を与える背景には、その見返りとしてオバマ大統領はTPP合意に向けて米国の国益を最大限に追求するという条件があるに違いない。 かくして米国の日本に対する要求とそれを飲めという圧力はますます高まっていく。 それに対する安倍政権の対応はどうか。 安倍首相はここにきて米国の後ろ盾をますます必要としている。 そのためには5月連休時の訪米を何としてでも実現して、日米同盟結束を内外にアピールしなくてはいけない。 しかもTPPは、オバマ大統領が残された任期のうちにぜひとも達成したい重要な懸案と化している。 今度こそ安倍政権は全面譲歩するだろう。 そう思っていたら1月26日の日経新聞が一面トップで書いた。 関税ゼロで受け入れる米国産コメの輸入枠を拡大するという妥協案を日本が米国に提示していることが分かったと。 日本にとってのTPP交渉とは、すなわち日米経済交渉である。 もはや日米同盟最優先の安倍首相にとって、TPP合意に向けてベタ降りすることは既定方針に違いない。 そのうちあっとおどろくTPP電撃合意がトップニュースとして流されることになるような予感がする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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