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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「安倍官邸のNHK恫喝」をスクープした週刊フライデーの大殊勲
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月11日第481号 ■   ============================================================== 「安倍官邸のNHK恫喝」をスクープした週刊フライデーの大殊勲  ============================================================    全国紙をはじめとして、最近の大手メディアは政府の御用聞きのような報道ばかり流しているので、まともに読んだり、聞いたりするのが馬鹿らしくなってくるが、そのかわり雑誌が健闘している。  きょう発売の週刊フライデー7月25日号もその一つだ。  「安倍官邸がNHKを土下座させた」という見出しの、とっておきのスクープ記事が掲載されている。  その要旨はおよそ次の通りだ。  すなわち7月3日に生放送されたNHKの「クローズアップ現代」に、菅義偉官房長官が出演して集団的自衛権行使容認の閣議決定について宣伝しようとしたところ、国谷裕子(くにやひろこ)キャスターが次のような突っ込んだ質問をしたという。  「他国の戦争に巻き込まれるのではないか」  「憲法の解釈を変えていいのか」  週刊フライデーはあえて「突っ込んだ」と書いているが、こんな質問は、国会でも散々繰り返され、メディアも毎日のように書いて来た当たり前の質問だ。  ところが番組が終わった後で、「誰が中心になってこんな番組をつくったのか」、「誰が国谷にこんな質問をさせたのか」、と官邸が恫喝し、犯人さがしをしたと言うのだ。  驚いたのはNHKの対応である。  籾井会長以下、上層部は平身低頭し、国谷キャスターは「すみません」と泣き出したという。  こんな恥ずべき恫喝を安倍官邸はNHKに対して行っていたのだ。  こんな恥ずべき全面服従を、NHKは安倍官邸にしていたのだ。  フライデーのその記事は書いている。  本誌は念のためそのクローズアップ現代の録画を見たが国谷キャスターに非礼な言動はどこにもなかった、と。  その一方で、フライデーは次のように書いてる。  NHKのコールセンターには、この放送を観た視聴者から「聞いてほしい事を聞いてくれた」、「今後も期待している」との声が多数寄せられた、と。  「どちらが、正しいか、国民はよく知っているのだ」とフライデーはその記事を締めくくっている。  このフライデーのスクープ記事は、いまの日本の歪んだ状況を見事に教えてくれている。  この国を悪くしているのは、もちろん、ウソとでたらめを繰り返す安倍政権であり、それに対して何も抵抗出来ないこの国の政治である。  しかし、それにもましてこの国を悪くしているのは、国民に本当の事を伝えない大手メディアのジャーナリズム精神の放棄である。  大手メディアがまともな報道をしていれば安倍政権の負けの皮などあっという間に剥げるに違いない。  安倍政権は国民の手でたちどころに引きずり降ろされている。  大手メディアが報道しない真実を一つでも多く、見つけ、それを書き続けて行く事は、やはり重要であるということだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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