□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月21日第328号 ■ ========================================================= 日本にとって何一ついいことのない今度のオバマ訪日 ======================================================== いよいよオバマ大統領の国賓訪日だ。 今週の報道はこのニュースで埋め尽くされるだろう。 その前に書いておく。 今度のオバマ訪日は日本にとって何か一つでもいいことがあるのだろうかと。 きょう4月21日の産経新聞が一面で書いている。 政府があらたな政府専用機をボーイング大型機「777」にする方向で最終調整にはいったことが20日わかったと。 欧州大手エアバスも候補に挙がっていたがオバマ訪日のお土産というわけだ。 そういえばリニア新幹線を米国に売り込むという話もあった。 売り込むといっても日本の技術的、財政的負担で行うという。 オバマが最重要視するTPPについては日本の譲歩はもはや誰の目にも明らかだ。 プーチンのロシアと北方領土問題を進めると言う話もウクライナ問題で吹っ飛んだ。 拉致問題も、北朝鮮の核とミサイルを最重要視する米国の反対で制裁緩和が出来ない為に、思うようにすすめられない。 日本の核武装や日本の核テロを恐れるオバマは、日本の核物質や核廃棄物の撤収を求め出した。 そんな米国の要求に応じるのもすべてオバマ訪日の成功の為だ。 そんなオバマ訪日の唯一の成果は日米同盟の強化であると言われている。 TPPで譲歩するのも、つまりはアジアの日米安全保障体制強化の一環であるとさんざん我々は聞かされて来た。 ところがその肝心の日米同盟の強化がかつてないほど疑わしくなっている。 肝心の米国が弱くなって、もはや米国は世界の警察国家の役割を果たせなくなった。 いまや日本の最大の軍事的脅威である中国が尖閣諸島をめぐって攻めて来た時に米軍は日本を守ってくれる保証はない。 その懸念を誰よりも強く抱き、口に出しているのは安倍首相とその側近である。 唯一の成果であるはずの日米同盟強化についてさえ疑わしいのだ。 オバマ大統領の今回の訪日は、日本にとって何もいいことのない訪日である。 それを一番強く感じているのは安倍政権に違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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