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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

疑義のつきない日朝、日韓協議の報道
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年4月17日第320号 ■     =========================================================      疑義のつきない日朝、日韓協議の報道          ========================================================  安倍外交に関する報道はわからないことばかりだ。  そのひとつが最近やたらに活発化している日朝、日韓局長級協議についての報道である。  4月16日に日韓の局長級協議がソウルで開かれた。  それをきょう4月17日の各紙が一斉に報じている。  しかしそれを報じる記事のいずれもが「真摯な姿勢で意見交換ができた。お互いの立場について理解を深めることができ、有意義だった」という伊原純一アジア大洋州局長の言葉を伝えるだけだ。  慰安婦補償問題について話し合ったが溝は埋まらなかったと報じるだけだ。  日朝協議についても同様だ。  きょう発売の週刊文春4月24日号の「新聞不信」というコラムが「疑義のつきない日朝協議報道」と題してこう書いている。  ここにきて日本と北朝鮮の接近が目立つが、北朝鮮の強硬姿勢はかわらない。拉致問題の再調査に応じるなら制裁の一部緩和を行うという日本政府の方針を伝える報道は正しいのか、と疑問を呈している。  確かに日韓、日朝交渉の動きを報じる記事は、それを読むだけではわからない。  しかし、それは無理もない。  日韓、日朝協議を行っている安倍首相や外務省自身がどうしていいかわからないからだ。  慰安婦補償問題についてはすでに決着済みだといい、慰安婦強制連行を認めた河野談話の見直しはしないが検証はするとこだわり続けいる。  韓国側の反発を招くことばかりを行って、その一方で日韓首脳会談の実現にこだわる。  どっちなんだということだ。  北朝鮮との協議についてはその矛盾はもっと大きい。  北朝鮮の核・ミサイルには毅然として臨むしかないのに、その一方で拉致問題の進展のためには制裁の一部緩和や朝鮮総連本部問題で融和策を取る。  要するに日本政府の方針が定まらないのだ。  日本の国益や国民の為を優先する外交か、みずからの点稼ぎの外交を優先するのか。  それとも対米従属をすべてに優先するのか。  日本外交が迷走している。  安倍首相や外務省がやろうとしていることが不明であるのだから、それを報じる記事が疑義だらけなのは無理もない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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