□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月6日第292号 ■ ========================================================= 「オバマ訪日は成功する」とテレビで語った菅官房長官 ======================================================== きょう4月6日早朝にTBS系で放送された時事放談に菅官房長官がゲストで出演していた。 安倍首相の女房役を登場させて山積する内外の諸問題を安倍政権は自信を持って対処していると宣伝させたのだ。 それはいいだろう。 私がこのメルマガで紹介したいのは、オバマ大統領の訪日ついてその目的は何かと聞かれて答えた菅官房長官の次の言葉である。 彼はまず、昨年2月に安倍首相が訪米してオバマ大統領と初会談した時は、民主党のせいで日米関係は最悪だったと前置きをした上で、その時オバマ大統領から三つの具体的要請があった事を明らかにした。 すなわち辺野古移転計画の着実な実施、TPP合意、そしてハーグ条約加盟の三つであると明らかにしたのだ。 そして菅官房長官はこう得意げに語った。今度のオバマ大統領の訪日の目的は日米同盟の確認・強化である。安倍首相はこのオバマ大統領の要求に三つとも応えるのだからオバマ訪日が成功しないはずがない。日米同盟は強化されるのだ、と。 これは語るに落ちる笑止千万な発言だ。 確かに民主党政権の愚かな首相たちの為に日米関係は迷走した。 しかし、米国をして「失望した」とまで言わしめた安倍自民党政権下での日米関係の悪化に比べれば比較にならないほど日米関係はまだ良かった。 戦後70年の歴史の中でここまで日米関係を悪化させたのは安倍政権なのである。 それよりも私が笑ったのは米国の要求を三つとも飲むから日米同盟は強化されると言った菅官房長官のノーテンキ振りである。 辺野古移転と言い、TPPと言い、そして私が繰り返して書いてきた通り、日本の子供を米国に連れ戻すためのハーグ条約への加盟と言い、すべて国民の犠牲の下に米国の要求に応じるものだ。 これで日米同盟が強化されるのなら、そんなことは誰でもできる。 しかも米国の要求はこれだけでは終わらない。 「日米同盟をこわす気か」と一言米国が言えば、安倍首相は次々と更なる米国の理不尽な要求を飲まざるを得なくなる。 その行き着く先が米国に代わって中国に対する牽制役をさせられるのでは、これほどバカな役回りはない。 しかもそのバカな役回りを、安倍・菅官房長官は喜んで演じているように見える。 米国は嘲笑しているに違いない。 それが今の安倍政権の姿である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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