□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月4日第286号 ■ ========================================================= 函館市長の「大間原発中止」提訴は快挙だ。応援する。 ======================================================== きのう4月3日、自民、公明両党は経産官僚主導でつくられた「エネルギー基本計画」をあっさり了承した。 安倍政権は来週にも閣議決定するという。 これは、福島原発事故の教訓を忘れ、原発政策をそのまま維持すると、国民に宣言するようなものだ。 実際のところ脱原発の声はもはや完全に抑え込まれ、そんな安倍首相の暴走をこの国の政治は止められない。 そんな絶望的な原発復活の濁流の中で、これはまれに見る快挙だ。 青森県大間町に建設中の大間原発に対し、4月3日、函館市の工藤寿樹市長が国と事業者に対し東京地裁に差し止め提訴を行った事だ。 何が快挙か。 それは私がここで詳しく解説するまでもない。 私が最も感銘を受けたのは、提訴に踏み切った理由を語った函館市長の次の言葉だ。 すなわち、いくら危険を訴えても聞いてもらえなかった。 いくら情報提供を求めても何も知らされなかった。 危険だけ押しつけられて発言権のない理不尽さの前に、街や市民を守るやむを得ない提訴だと函館市長は語った。 この言葉に反論できる者がいるだろうか。 そしてこの事は原発政策に限らない。 安倍政権下で、官僚主導でどんどんと強行されるあらゆる悪政に共通する国民の声なき声だ。 それを自治体の首長が代弁し、立ち上がってくれたのだ。 これを快挙と言わずして何と言うのか。 反原発の国民は函館市長の下に結集すべきだ。 原発に苦しむ地方自治体の首長は後に続くべきだ。 「原子炉設置許可は得ており新増設にはあたらない」と3日の記者会見でうそぶく菅官房長官の人相がますます醜悪に見える。 「誠に残念。裁判を通じて当社の考えを主張する」と答える事業者の往生際の悪さが見苦しい。 それでも原発を受け入れ国からの補助金に頼らざるを得ないとつぶやく住民が悲しい(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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