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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

脱退できるものならやってみろ
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年4月4日第285号 ■     =========================================================     脱退できるものならやってみろ       ========================================================  日本の調査捕鯨が国際司法裁判所で違法だと判決された時、それに不服なら国際捕鯨条約から脱退すればいい、そうすれば自由に捕鯨ができる、と私は書いた(4月1日メルマガ第274号「調査捕鯨の敗訴と外交の敗北」)  それに触発されたかどうかはわからないが、自民党の捕鯨議員連盟(会長・鈴木俊一元環境相)なるものが4月3日に、脱退を含むあらゆる選択肢を求める決議を安倍首相に提出したと、きょう4月4日の毎日新聞が一段の小さな記事で報じていた。  脱退などという選択肢はあるはずがない。  これは捕鯨議員連盟の政治家たちがが選挙民向けに強がりのポーズをとっているだけだ。  そう思っていたら、やはりきょう4月4日の日経新聞がこれも一段の小さな記事で報じていた。  安倍首相はその議員連盟の鈴木会長らを首相官邸に迎えた時、国際司法裁判所の判決についてこう述べたというのだ。  「事務方を厳しく叱責した。主張が受け入れられなかった事は反省しなければならない」  「大変残念で深く失望している」と。  驚いた。  安倍首相は日本が悪いとは少しも思っていないのだ。  勝てそうもない裁判を、間違った情報を伝えて勝てると思い込ませた外務官僚に腹を立てたのではなく、裁判に負けたふがいない外務官僚に怒ったのだ。  そんな安倍首相でもさすがに脱退は出来ない。  そんな事をすればその時こそ日本は世界の孤児になる。  やれるものならやってみろ。  そう書いて、いや、けしかけたら、安倍首相はそれをやりかねないと思い直した。  還暦になっても挑発すればガキのようにいきり立つ。  最近の国会答弁を見ているとその増長ぶりは目に余る。  下手に刺激しない方がいい。  そう思わせてくれるようなきょうの小さな二つの記事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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