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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

北朝鮮にまで足下を見られた安倍首相の対北朝鮮外交
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年4月2日第278号 ■     =========================================================     北朝鮮にまで足下を見られた安倍首相の対北朝鮮外交        ========================================================  安倍首相の対北朝鮮外交に対し米国と韓国が警戒感を抱き、様々な形で日朝交渉の進展に待ったをかけようとしていることはしばしば指摘してきた。  そんな安倍政権の足下を見透かすように、北朝鮮の日本に対する対応が硬化しつつある。  あたかも米国や韓国と北朝鮮のどちらを取るのかと言わんばかりだ。  日朝局長級協議が行われているタイミングを見越して北朝鮮はミサイル発射実験をした。  それに続いて、あらたな核実験を行うぞと脅かす挙に出た。  そしてついに北方限界線近辺で韓国と砲撃戦まで演じた。  もちろんこれは米韓が北朝鮮の反発にも拘わらず米韓共同軍事演習を行った事に対する反発だ。  そのような米韓と北朝鮮の戦争ごっこの駆け引きの中で行われた米朝局長級協議であった。  まともな協議ができるはずがない。  米国に言わされて核・ミサイル問題を抗議し、他方において拉致問題の進展を迫る日本。  それに対し、拉致問題進展を餌にして米・韓が反対する制裁解除を日本に求める北朝鮮。  こんな矛盾した協議が進展するはずがない。  案の定、唯一の成果が「協議を継続することだけは合意した」という笑い話のような結果に終わった。  そしてきょう4月2日の東京新聞の報道だ。  朝鮮総連本部の売却問題が解決しない限り日朝関係の進展はない、などと日朝局長級協議で脅かされた事が明らかにされた。  ここまで北朝鮮を増徴させたのは、安倍首相の対北朝鮮外交の戦略の無さのためである。  これに対し日本側は、「司法手続きが進行中で、政治介入はあり得ない」と説明して逃げているという。  こんな腰砕け外交では話にならない。  朝鮮総連本部の問題を北朝鮮から持ち出された以上、それに対する唯一、最強の対抗策は日朝国交正常化という切り札を正面から切るしかない。  日朝国交正常化が実現した暁には、北朝鮮は晴れて日本に大使館を開設できる。  莫大な賠償金も手にすることができる。  世界の孤児から脱却できる。  北朝鮮はそれでも日朝国交正常化を拒否するのか。  日朝国交正常化を失ってまで拉致問題から逃げる愚をおかすのか。  そう安倍首相は金正恩になぜ迫らないのか。  その答えは明瞭だ。  安倍首相の歴史認識ではそれが出来ないからだ。  安倍首相の歴史認識では米国、韓国との真の信頼関係構築は無理だ。  その上に北朝鮮との国交正常化交渉も進展させることが出来得ない。  もちろん拉致問題の真の解決など望むべくもない。  いまの日本にとって最悪の首相である。  日本は指導者を変えて再出発するほかはない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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