□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月1日第276号 ■ ========================================================= 小松長官の人事は決算とは無関係と言った安倍首相の仰天 ======================================================== 何が驚いたといって、これほど驚いた事はない。 それは3月31日の衆院決算委員会で行った安倍首相の国会答弁の事だ。 すなわち民主党の尾立源幸議員が小松長官の人事の適格性について安倍首相の任命責任を質したのに対し、安倍首相が次のように答弁を拒否しようとしたことだ。 この委員会で審議していることは12年度の決算だ。小松局長の人事を聞く場ではないと。 すかさず尾立議員は反論した。 「何を言っているんですか!法制局の決算も入っている」と。 自民党の金子原二郎決算委員長も見かねてこうたしなめた。 「全般的なものの質疑について、従来ずっと認められている。ご理解を」と。 少しでも国会審議にかかわって来た政治家や官僚は皆知っているはずだ。 この安倍首相の答弁拒否がいかに間違っているかということを。 この安倍首相の答弁拒否発言は、どんなに安倍首相の味方をする政治家や官僚でさえも弁護できない暴言であることを。 本来ならば直ちに国会審議がストップするところだ。 そして直ちに首相が陳謝して撤回答弁をするところだ。 こんな政治家が首相をやっているのだ。 この安倍首相の前代未聞の答弁拒否事件がやり過ごされ、新聞記事にすらならない。 わずかにきょう4月1日の毎日新聞が国会欄で取り上げただけだ。 この国の政治家の劣化ぶりは目に余る。 その政治家が職場としている国会の威厳などもはや皆無だ。 その政治家となれ合う官僚や政治記者はもっとひどい。 政治がまともに機能していない象徴的な出来事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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