□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月1日第275号 ■ ========================================================= 消費税増税前夜に買い走る国民の姿を映し出す報道に思う ======================================================== きのうまでの報道は消費税増税カウントダウンの報道の花盛りであった。 これを見てつくづく思った。 消費税増税に怒るどころか、それを粛々と受け止め、少しでも節約しようと努力する。 そんな善良な国民の姿は、かつて東京特派員の外国人記者がうそぶいていた通りだ。 すなわち自分がこの国の首相ならシェパード犬5匹もいれば十分だ。日本人は羊の群れのごとくだと。 もちろん消費税増税に怒っている国民は多い。 買いだめに走るような真似はしないと考える国民の方が多数だと世論調査は教えてくれていた。 だから買い物に行列する姿を映す報道も、そしてその中で消費税増税に怒りの声をぶつける者が見当たらないのも、作為的な報道に違いない。 それにしてもこの報道には心底腹が立った。 ここまで国民を馬鹿にした見え透いた御用記事はないと思った。 それはきょう4月1日の読売新聞が「消費税きょう8%」という大きな見出しで一面トップに掲げた記事だ。 消費税増税をトップ記事にするのはいい。 どこの新聞も大きく取り上げている。 私がその読売新聞の記事を「国民を中にした見え透いた御用記事」と書いた理由は、その記事が臆面もなく次のような言葉で始まっているからだ。 「消費税を増税するのは、高齢化が進み、年金を受け取ったり介護を受けたりする人が増え、社会保障にかかる費用が毎年1兆円規模で膨らんでいるためだ。保育所に入れられない待機児童を減らすなどの少子化対策も必要なため、政府は、今回の消費税増税分をすべて社会保障の財源とする・・・」 これは安倍政権が繰り返してきたウソだ。 そのことは国会審議などを通じてさんざん議論され、明るみになった。 おまけに安倍政権は社会保障との一体改革を放棄して増税を先行させた。 消費税増税分が流用されることも見抜かれた。 だから消費税増税は許せないのだ。 それにも拘わらず、冒頭のような、まるで安倍首相の国会答弁のような記事を掲げる。 読売新聞は国民をバカにした反国民的な新聞である動かぬ証拠である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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