□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月31日第272号 ■ ========================================================= クリミア「併合」を「編入」と呼び続けた日本のメディア ======================================================== 興味深い記事を見つけたので紹介したい。 それはきょう3月31日の東京新聞「私説 論説室から」というコラムの記事だ。 その記事の要旨はこうだ。 すなわちロシアのクリミア半島併合について報じる日本のメディアは、それを「編入」と表現するメディアが多かった。ロシアは「編入」という言葉を使う。住民の意志に基づいた合法行為と主張するからだ。しかし実態はロシア軍の占領下での一方的行為であり、ウクライナをはじめ海外メディアは事態の本質にかんがみ「併合」と報じて来た。しかし日本のメディアでは「編入」が多かった。G7のハーグ宣言が「併合」と公式に非難してから風向きが変わってきたが、それでもテレビは「編入」が大多数で、一部メディアはハーグ宣言の「併合」まで「編入」と書き換えたほどだ・・・ 私はまったく気づかなかったが、このような事が日本のメディアで行われていたのだ。 その東京新聞の記事は次のようにしめくくっている。 ・・・歴史を考慮しても、ウクライナ憲法に違反してクリミア少数派の意志を無視して強行された行為はやはり「併合」だ。あるテレビ関係者は「いつまでも『編入』で通すわけにはいかないが変えるタイミングがむずかしくて」と話していた、と。 なぜ日本のメディアだけがそうだったのか。 その事についてはこのコラムも何も書いていない。 それが安倍首相の対ロ、対プーチン外交に配慮した結果であるとすればわかりやすい。 安倍政権に迎合一辺倒の日本のメディアを見ているとそうに違いない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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