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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

目に余る日本の中東外交のデタラメぶり
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年3月2日第205号 ■     =========================================================     目に余る日本の中東外交のデタラメぶり     =========================================================  「パレスチナ開発のために東アジア協力促進会合」なるものが3月1日にジャカルタで開かれたという。  岸田外相が出席しあらたに2億ドルの支援表明を行ったという。  いうまでもなくこの会合は日本が呼びかけおぜん立てをした会合である。  なぜパレスチナのために東アジア協力なのか。  なぜ会合を中東で開かずにインドネシアなのか。  援助を供与してもその後からどんどんとイスラエルに破壊されてしまうのに、なぜ援助なのか。  なぜイスラエルに入植を止めろと呼びかける外交をしないのか。  シリアへの化学兵器廃絶に対する我が国の資金援助の時もそうだ。  化学兵器廃絶はシリアの責任であり、それを言い出したロシアの責任である。  それなのになぜ日本が最大の援助国になるのか。  資金援助をしなければ外交は出来ないのか。  日本の中東外交はいかさまばかりだ。  しかしここで私が言いたいのはその事ではない。  このパレスチナ開発支援会合を報じるテレビを見ていた私は、岸田外相の後ろに元同期の飯村豊氏の姿を見つけた。  「お前、まだそんなことをやっているのか」  そう思って開いた口がふさがらなかった。  彼が駐仏大使から中東問題担当の日本政府代表に「天下り」したのは2009年であった。  以来数年間、彼が中東問題でメディアに登場したことは皆無だった。  メディアに登場しないということは仕事をしていないということだ。  実際のところ彼は中東問題について意味ある仕事を何もしていない事を私は知っている。  彼は日本政府代表になるまで中東問題についての外交経験はない。  それでもつとまる日本政府代表というポストは名前ばかりの天下りポストなのだ。  実質的な仕事はしなくてよいのである。  今度のジャカルタ会合も岸田外相に花を持たせなければ外相の外遊の名目が立たない。  そんな形骸化したポストに天下って5年目だ。  その間年収二千数百万円の報酬が税金から支払われ続けている。  悔しいから言っているのではない。  うらやましいから言っているのではない。  あまりにも国民をばかにしている官僚人事が許せないからだ。  日本の中東外交を毀損するいいかげんな人事の放置である。  私は何度でも繰り返す。  飯村、お前それで恥ずかしくないのか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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