□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月1日第202号 ■ ========================================================= ユダヤ人権団体に犯人特定の先を越された安倍政権 ========================================================= 反ユダヤ活動の監視を続ける米国のユダヤ人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」のクーパー副部長は2月27日未明、朝日新聞のインタビューに答えて「アンネの日記」連続破損事件について次のように語ったという(3月1日朝日新聞) 「計画的だ。明らかに組織的で、何らかの思想的な動機がある」 私が注目したのはそれに続く次の言葉だ。 「日本にもネットの過激派、ナチス崇拝者がいる」 そしてきょう3月1日の産経新聞は共同通信のインタビューを引用して、クーパー副部長がこの事件に関し2月26日に米国務省の担当者と話し合ったこと、その時米国の担当者は「ショックだ」と話したということを報じている。 おりから米国務省は2月27日、世界約200か国・地域を対象にした「人権報告書」を公表し、その中で日本の極右グループによるヘイトスピーチが民族的な少数派や同性愛者に対する差別であると懸念を示した。 これら一連の動きは何を意味するのか。 まさか「アンネの日記」連続破損事件の犯人が安倍首相の支持者ではないだろうなという警告である。 支持者でなくとも安倍右翼政権がこのような極右グループの跋扈を招き、そでもなお厳しい対応をしない安倍政権は不適切だと非難しているのである。 安倍首相や菅官房長官は何をモタモタしているのだろう。 一刻もはやく日本政府の手で犯人を特定し、厳しく対応して、このような事件の再発は安倍政権として決して容認しないと世界に宣言しなければならない。 今度の事件に対する安倍政権の対応の遅さ、甘さはおどろくべきだ。 安倍首相にとって更なる国際的批判につながる危険性がある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)