□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月2日第203号 ■ ========================================================= このままではプーチンと心中することになる安倍首相 ========================================================= 今朝早朝のTBSの時事放談で藤井裕久元議員が言っていた。 安倍首相の戦後レジームの否定は自民党の伝統的な政策を否定するということだ、なぜならば戦後レジームは自民党が作ったからだ。自民党議員は怒っている、と。 安倍首相は自民党の風上にも置けない国会議員だといわんばかりだ。 これは私が繰り返し言ってきたことだ。 安倍首相のやろうとしている外交は自民党の伝統に反する外交であると。 そして安倍外交の異常さはそのことだけではない。 米国のオバマ大統領を嫌う一方でロシアのプーチン大統領にすり寄る倒錯した外交の事である。 これほど戦後の自民党政権の外交から逸脱したことはない。 そしていままさにウクライナ問題でその矛盾が露呈しつつある。 ウクライナ情勢が風雲急を告げている。 もしプーチンがウクライナに軍事介入すれば6月にロシアで開かれるサミット(主要国首脳会議)をオバマはボイコットすると言い出した。 もちろん欧州主要国とそろってだ。 ソチ五輪の開会式と同じ構図だ。 それでも安倍首相はあの時と同じようにプーチンに義理を立てて一人出席するだろうか。 と思ってが、それはありえない事に気づいた。 冬季五輪と違って欧米首脳がそろってボイコットすればサミットそのものが成立しないからだ。 それにしても安倍首相は愚かな首相だ。 戦後レジームを否定して自民党の党是である日米同盟にヒビを入れた。 その上に、自民党の仮想敵国であったソ連(ロシア)の独裁者との関係を重視し、ファーストネームで呼び合う仲だ、年に数回も首脳会談をする仲だ、などと喜んでいる。 しかも入れ知恵したのがあの森元首相であり、それに従ったというのだから笑い話にもならない。 このままでは安倍首相はプーチンと心中することになる。 そうならないようにプーチンが軍事介入しないように安倍首相は夜も眠れない思いで祈っているのではないか。 藤井裕久氏が言うまでもなく安倍首相は自民党の風上にも置けない自民党総裁であり、総理であるということだ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)