□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１４年２月１８日第１６７号
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　　　　安倍首相の評価をめぐって内部分裂しつつある朝日新聞
　 
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　朝日の木村伊量社長は安倍首相と食事をする仲である。

　安倍首相が指名した谷内正太郎国家安全保障会議事務局長とも同じ勉強会に属する懇意の仲だ。

　その一方で吉田慎一上席執行役員は裏で細川・小泉連合を支持したと言われるほどだ。

　木村氏も吉田氏も、私が外務省の課長をしていた１９８０年代の半ば頃にともに霞クラブ（外務省詰め記者の集まり）に所属していた。

　当時私は二からよく取材を受けた間柄だ。

　いまでは朝日のトップを分ける二人が安倍政権の評価を巡って分裂し始めたのだろうか。

　その真偽のほどは知らない。

　しかし、たとえばきょう２月１８日の朝日新聞に掲載されている「記事有論」という論評を読むとそうかもしれないと思えてくる。

　すなわち「アベノミックス　やがて失望に変わるだろう」と題して経済部の小此木潔という記者がアベノミックスを厳しく批判している。

　それにとどまらず、中国や韓国との関係を悪化させ、米国からの失望を買う姿勢が続くなら、政治が経済の足を引っ張り、国民を不幸にしてしまうだろうとまで書いている。

　いうまでもなくアベノミックスと靖国参拝は安倍首相の看板政策だ。

　その安倍首相の看板政策をここまで朝日が批判するとは驚きだ。

　ついに毎日新聞のように朝日も安倍批判を公然と批判するようになったということか。

　それとも安倍首相の評価を巡って朝日が内部分裂し始めたということなのだろうか。

　かつての二人を知っている私としては吉田氏が木村社長に反旗を翻し、安倍批判に回ったのだとすれば面白いと思っている。

　そして安倍首相批判をする吉田氏のほうが正しいと思う。

　安倍首相の退陣とともに吉田氏が朝日の社長になれば少しは朝日もよくなるかもしれない（了）

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