□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月15日第157号 ■ ========================================================= 米国から罰金をくらうばかりの日本企業の本音を知りたい =========================================================== きょうの各紙が報じている。 米司法省は13日、ブリジストンが独占禁止法に違反したとして罰金4億2千5百万ドル(約435億円)を支払うことを求め、ブリジストンは14日、これに応じることで合意したと。 このように日本企業が米国の法律に違反をして罰金を払わされるニュースは後を絶たない。 そしてこのような報道を見るたびに私は大いなる疑念を抱く。 もし日本の大手企業がばれなければいいと思って法律違反を繰り返しているとしたら日本企業の経済倫理が問われる大問題だ。 もし日米の司法制度の違いからくる不祥事であるなら、それもまた問題だ。 なぜ米国の司法や司法慣行を学んで、その対策に万全を期さないのか。 そしてここからが私の最大の関心事であるのだが、もしこれが米国の言いがかりであるなら、なぜ最後まで司法で戦って濡れ衣を果たそうとしないのか。 支払う罰金の額は半端ではない。 ある大手企業の関係者がかつて私に語ったことがある。 費用対効果を考えれば示談や罰金で済ませたほうがいいこともあると。 賠償金はいわば必要経費として織り込み済みであると。 もしこれが一企業、一経営者の考えにとどまっている限りは何もいう事はない。 しかしこれが日本企業の共通の認識であるのなら、それこそ大問題である。 日本外交にも通じる、「泣く子と米国には勝てない」という対米従属の動かぬ証拠である。 いつまでも日本は対米自立が出来ないはずである。 果たして真実はどこにあるのだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)