□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月7日第125号 ■ ========================================================= 都知事戦後も尾を引く脱原発派の分裂ー絶望の中の希望 =========================================================== 東京都知事選における脱原発派の一本化がついに実現できなかった。 ネット上ではこの情報が詳しく報じられているが、脱原発に熱心な東京新聞がきょう2月7日の都知事選の記事の中で「脱原発一本化ならず」と題して記事にした。 深刻なのは一本化を呼びかけた細川候補を応援する鎌田慧氏や河合弘之弁護士らに対する宇都宮陣営からの回答振りだ。 言葉上は丁寧な文面になっているが、およそ話し合いに応じるつもりのない突き放したものだ。 私は体験的に知っているが、このような一本化の試みは当初より難しかった。 しかし、これほどまでに安倍首相の強引な原発推進の政治がまかりとおっている時に、そしてその安倍暴走を食い止めるは今をおいてないこの時に、まとまれなかった事は致命的であり、絶望的だ。 私は、今度の都知事選で細川・小泉連合が負けたとしても、小泉元首相は脱原発の国民運動を地方から起こす活動を止めないと思うと繰り返し書いてきた。 2月末に予定されている山口県の知事選にも小泉元首相は脱原発候補の応援に駆けつけると言っていることが報じられている。 この小泉元首相の本物の脱原発の呼びかけに、次々と地方から脱原発のうねりが起これば、地方から中央政府の国策に待ったをかけられる。 日本のアラブの春だ。 そう私は期待してなんどもその事を書いてきた。 ところがきょうの各紙が報じている。 山口県知事選はきのう2月6日に告示され、自公の村岡元総務省官僚と、生活の党推薦の高邑という元民主党議員と共産党の藤井という候補者の3名の戦いとなると。 東京都知事選と同じ脱原発派の分裂だ。 ここでもまた共産党が独自候補を立て、小泉元首相の打倒安倍原発推進の勢いを削ぐ事になる。 残念だ。 それでも小泉元首相は山口知事選で生活の党の候補者を応援するのだろうか。 もしそうであれば小泉元首相の脱原発は本物だということだ。 小泉脱原発新党が現実のものになる。 絶望の中の希望である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)