□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年2月6日第124号 ■ ========================================================= 日本の「原発疲れ」を見事に分析したニューズウィークの記事 =========================================================== 発売中のニューズウィーク日本語版最新号(2月11日号)に「脱原発運動『熱気と忘却』の現在地」という特集記事がある。 そこには今度の東京都知事選における脱原発候補の敗北の必然性とその理由が見事に分析されている。 そしてこの脱原発運動の敗北の必然性は、安保闘争や沖縄問題、さらにはそれらの根本にある護憲問題をめぐる敗北の必然性とその理由に共通すると喝破している。 それは一言でいえばこの国の左翼運動の致命的欠陥であり、それが今度の都知事選で見事に露呈したというものだ。 そこに書かれている登場人物のほとんどと接触してきた私にとって、そこに書かれていることはその通りなのだ。 左翼は唯我独尊で、肝心なところで団結できずお互いを罵り合う。 左翼では保守的で臆病な一般大衆の心を動かせないということだ。 常に権力側にある保守の中から日本を変える者が出てこなければ日本は永遠に変われないということだ。 このニューズウィークの記事は今度の東京都知事選における脱原発派の敗北を当然視し、そしてこの国の脱原発は終わりだと言う。 大手メディアの報道が正しければ脱原発派は負けるだろう。 ニューズウィークの言う通りだ。 しかし最後のところだけはニューズウィークは間違うことになる。 私は小泉の脱原発は都知事選の後こそ本格的になると思う。 小泉が叫び続け、細川がそれに励まされ、それに呼応して地方から脱原発の動きが本格化する。 これこそが本物の脱原発である。 そうなればいくら安倍政権やそれに追従するメディアがいくらそれを押しとどめようとしても無理だ。 自民党の中から脱原発の動きが出てきて原発維持と脱原発の本当の戦いとなる。 そのことを私は期待している。 今度の東京都知事選の最大の成果は、そののろしを上げたということになる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)