□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年12月24日第977号 ■ ============================================================= 安倍首相みずからが動き出した江田新党結成のその後 ============================================================ きょう12月24日の各紙が一斉に書いた。 安倍首相は23日、日本維新の会の橋下共同代表と東京都内のホテルで食事を交えて約3時間会談したと。 会談には、菅官房長官、石破幹事長が同席し、維新の会からは松井一郎幹事長、松野頼久国会議員団幹事長も同席したと。 かくも早く安倍首相自らが動き出すとは驚きだ。 いかに江田新党の行方が気になるかだ。 この顔ぶれをみればいかにこの会談が意味深長であるかが想像できる。 江田新党は安倍自民党政権との対立色を鮮明に掲げよという私のメッセージを知ったからだろう。 江田憲司は橋下を一本釣りせよという私の助言を知ったからだろう。 そう思わせるような迅速な安倍首相側の、総力をあげての動きだ。 江田新党に呼応する動きではっきりしたことがある。 それは松井一郎の動きだ。 彼は塩川正十郎をボスとする大阪の自民党清和会に属する地方議員である。 いまや橋下を反安倍にさせない役割を一手に担っていると思われる。 それどころか22日に放映されていたNHKの政局番組「証言ドキュメント永田町の権力の攻防」では、安倍晋三が自民党総裁になる前には、維新の会に合流する事を本気で考えていた事があると暴露していた。 橋下は、石原はもとより、この松井一郎と袂をわかたなければ将来はない。 一方の「結いの党」の動きもまた甚だ心もとない。 結いの会と維新の会の議員らの話し合いが始まったと報じられている。 そんな悠長な事をしている場合ではない。 結いの党は江田憲司がすべてを決める党だ。 維新の会は橋下あっての会だ。 江田憲司が橋下と二人だけで話し合ってその将来を決めるのだ。 反安倍自民党政権で結束する覚悟を固められるか、二人で話し合うのだ。 それは本物の戦いだ。 本気ならたちどころに潰されるだろう。 小沢や猪瀬の二の舞を味わわされる事も覚悟しなければならない。 それでも、そこまで腹を固めないと江田も橋下も政治家としての将来はない。 そこまでの覚悟を決めてはじめて国民を動かすことができる。 江田憲司にその思いを伝わるだろうか。 その思いを持って江田憲司が橋下に直談判できるか。 それ以外のあらゆる動きは無意味だ。 今度の政局の主役は江田と橋下の二人である。 その二人が安倍自民党政権に代る政権を打ちたてると宣言できるかだ。 そうなれば政局は一変する。 三世議員の安倍晋三などもはや出る幕はなくなる(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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