□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　　天木直人のメールマガジン２０１３年３月３０日第２２５号
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 　　アベノミックスを批判した「朝まで生テレビ」の出演者たち　
　　　
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　きょう３月３０日未明に放送されたテレ朝の「朝まで生テレ」は衝撃的であった。

　なんと出演者の皆が、どう考えても理論的にアベノミックスはうまく行くはずがないと否定的な意見を述べ合っていたのだ。

　野党の議員や安倍政権に批判的な学者、識者が言うのならまだわかる。

　しかし安倍政権を支える自民党の現職議員や安倍シンパの学者、識者も、その立場を超えて、皆心配しているのだ。

　一時的な株高や心理的効果は認めるが、やがて行き詰まるだろうと次のように言い合っていた。

　いわく国債をいくら刷っても買い取るのは金余りの企業だけで需要喚起にはならない。

　いわくアベノミックスは米国の連銀を猿真似しているだけだ。

　いわく２％インフレターゲットを何年も続けるとインフレは幾何級数的に増えることになるから到底賃金上昇は追いつかない。国民は苦しむことになる。

　いわく国内需要喚起で重要なのは可処分所得を増やすことだが、政府は増税や保険料負担増で逆の事をやっている。

　いわく金利ゼロの状況では金利政策の余地はなく、今の日本経済では財政政策が効果を発揮する環境にはない、などなど。

　これ以上書ききれないから誰かがその画像をユーチューブで流してくれればいいと思うが、極めつけは小泉、安倍のブレーン役の元財務官僚の高橋洋一が語っていた次の言葉である。

　つまり彼は財務省にいて自分で調べたから言うが、財政赤字１０００兆円のうち天下りで官僚たちが食い物にしてきた金が４００億円。このムダをなくす事を真っ先に行なわないとどんな政策もムダだ、しかし安倍政権でそれができるのか、と疑問視していた。

　その高橋洋一氏は「アベノミックスで日本経済大躍進がくる」などという本をやたらに書きまくって稼いでいる。

　何もかもがデタラメということである。

　最後は全員で、暗いことばかり言っていてもしょうがない。

　とりあえず株が上がり賃金が上がるようになったのだからいいじゃないか。

　花見気分でいいじゃないかとう話で終った。

　でも桜は今年は早かった、もう散った、と誰かが言ったら、そんな否定的な事は言わないといったばかりじゃないかとまぜっかえして番組が終ってしまった。

　出演者も司会者の田原総一朗もテレビ朝日も無責任の極みだ。

　この国はどうしようもないところに来ている気がする（了）


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